一般社団法人　熊本県労働者福祉協議会  
 上田　淳  （うえだ　あつし）

プロフィール

菊池郡旭志村（現・菊池市旭志）出身、1956（昭和31）年11月5日生まれ、57歳。菊池高校卒。75年郵政省（当時）に入省し、熊本東郵便局に勤務。全逓熊本地区本部青年部役員を歴任し、88年同本部執行委員、92年同専従執行委員、94年同書記長、2000年全逓城東支部副支部長、07年ＪＰ労組九州地方本部特別執行委員、同年11月から連合熊本事務局長兼務。12年10月連合熊本会長就任、同月から一般社団法人熊本県労働者福祉協議会理事長兼務。趣味は体を動かすこと

働く人々の暮らしをサポート

　熊本県労働者福祉協議会（通称・労福協）は連合熊本に加盟する34の産業別労働組合（組合員数約６万人）と、５つの自主福祉事業体（九州ろうきん、全労済、ユニオントラベル熊本、秋津レークタウンクリニック、熊本県労働会館）で構成している。自主福祉事業体が持つ金融機関から医療機関までの諸機能を統合し、県内労働者の職場における福利厚生と生活福祉の向上のための活動を行っており、その公益性・健全性は高く評価されている。
　京町会館（熊本市中央区京町１丁目）に本部を置く「ライフサポートセンターくまもと」では、労働組合未組織の労働者や非正規雇用で働く人などを対象にした労働相談、多重債務相談などに対応。県内６カ所に相談所を開設し、前年度の相談件数は年間３００件を超えた。今後も福祉事業体や各種行政機関と連携を強化し、多種多様な相談に対応するための体制づくりを進める方針だ。
　上田理事長は「未組織労働者や高齢者も含めた、全ての働く人々やその暮らしの安心と幸せづくりのための活動を推進し、支え合い、助け合う社会基盤の担い手を目指したい。また、各福祉事業団体を支えてきた世代の大量退職により大きな影響を受けているので、各事業団体の利用促進を図る」と抱負を語った。