熊本大同青果��  
 月田　求仁敬  （つきだ　くにたか）

プロフィール

熊本市出身、1958（昭和33）年4月3日生まれ、55歳、明治大学農学部卒。大学卒業後、東京築地の東京中央青果�鰍ﾉ入社、その後84年熊本大同青果�鞄�社、95年から専務として現場の指揮に当たり98年社長に就任。趣味はゴルフ、読書

新たな挑戦目指し「人の成長」強化に着手

　昨年、日本経営品質賞（ＪＱＡ）経営革新奨励賞を受賞した熊本大同青果グループ。同賞は国際的に競争力のある経営構造へ質的転換を図るため、顧客視点で経営全体を運営し、自己革新を通じて新しい価値を創出し続けることのできる「卓越した経営の仕組み」を有する企業の表彰を目的としている。
　２度目の応募での受賞に「まだ入り口の賞ですが、全社一丸となって取り組んだ結果が出たと考えています」と評価する月田社長は、次の課題として「人の成長」を挙げる。「マネジメント部分では、ＪＱＡ経営革新奨励賞の受賞で一つの形ができました。今後は社員一人一人が、会社の基本方針を理解した上で、自ら考え実行する力が必要です。そういった“人の成長”がないと、企業として新しい挑戦ができないと考えています」と話す月田社長は、京セラやＫＤＤＩでも取り入れられている「アメーバ経営」の導入も計画している。
　また同社では特別栽培農産物「お野菜百科」と、これを原料にした「乾燥野菜ベジほし子」の強化も視野に入れている。「通販でのリアクションが確実なものになってきています。これを本格化させるとともに、『乾燥野菜ベジほし子』の加工度を向上させ、商品開発を活発化させたい」という月田社長の方針のもと、今年１月からは拠点となる「春日出荷センター」が稼動を始めている。