平成音楽大学  
 出田　敬三  （いでた　けいぞう）

プロフィール

1955年（昭和30年）御船町生まれ。ウィーン国立音楽大学作曲科卒業、ウィーン市立音楽院指揮科修了。「笹川賞」、米国モンタナ州ボーズマン市「名誉市民章」、「くまもと県民文化賞・特別賞」等を受賞。おもな作品（作曲）としてオペラ「細川ガラシア」、「ユアハンド・マイハート」、「おもいで宝箱」等多数。作曲家・指揮者として国内外で活躍。式典、イベント音楽やNHK熊本放送局「くまもと歌物語音楽祭」の指揮・編曲・音楽監督も手がけ、昨年3月ウィーン楽友協会大ホールで「ファゴット協奏曲」がウィーン初演された

「ミュージック・パフォーマンスコース」を新設

　昨年12月、「華麗なる音楽の祭典」を熊本県立劇場とアクロス福岡シンフォニーホールで開催した。両公演とも学生、教員を中心に総勢３００人が合唱やオーケストラとして出演し、今回の福岡公演を記念した出田学長作曲の「黒田節幻想曲」の初演や地元の高校生とオペラアイーダの「凱旋行進曲」を共演するなど両会場とも盛会だった。出田学長は「演奏会を通して多くの方たちと交流することも大切な経験」と話す。
　今年4月から、新たに「ミュージック・パフォーマンスコース」を新設する。「イタリア留学経験のあるアコーディオン講師や民族楽器、和楽器などの教員をさらに充実させる。学生が希望する楽器を学んでもらい、新しいジャンルの音楽の開拓を目指していく」と音楽に対する学生達の自由な発想をサポートしていく。今年10月には、附属機関の九州最大のオペラ団体「熊本オペラ芸術協会」主催のオペラ「魔笛」（モーツァルト作曲）を、熊本をテーマにアレンジし公演する。4年目を迎えた熊本市のサテライトステージ等でのコンサートやイベントも多数予定している。
　「芸術性から大衆性まで」をモットーに、これまで様々な分野で活躍する多くの卒業生を送り出してきた平成音楽大学。「九州唯一の音楽大学として音楽教育を通し、学生一人ひとりの個性や感性を伸ばし、世界へ発信できる人材を育てていく」と情熱を注ぐ。