肥後銀行  
 甲斐　隆博  （かい　たかひろ）

プロフィール

熊本市出身、1951（昭和26）年4月生まれの62歳。慶応義塾大学商学部卒業後、75年同行入行。01年6月取締役、03年6月常務取締役、07年6月専務取締役（代表取締役）、08年6月副頭取（代表取締役）。09年6月頭取に就任。熊本経済同友会代表幹事、熊本県体育協会会長など公職を務める。趣味はゴルフほか

グループ力を発揮し、最適な金融サービスを提供

　肥後銀行では、今年４月から「お客様と伴に価値共創　最適な金融サービスの提供」をテーマとする「第五次中期経営計画」第２フェーズの最終年度に入る。５年間にわたる第五次中計の総仕上げの年として、お客様のニーズに迅速かつ的確にお応えする態勢づくりを進め、肥後銀行グループの力を最大限に活用した最適な金融サービスを提供することで、質的にレベルアップした「お客様第一主義」の実現を目指していく。
　地域金融機関として、健全な資金需要に積極的に対応するとともに、コンサルティング機能を発揮し、経営改善支援や事業拡大、海外展開のサポートを実施。さらに地場産業活性化のため、「くまもと“食”の商談会」、「くまもと産業ビジネスフェア」などの商談会や各種セミナーの開催を通して、成長分野でのビジネス創出、高付加価値化、販路拡大の支援などに取組んでいる。
　２０１５年に創立90周年を迎える同行では、新本店ビルの建設が順調に進んでいる。完成は同年春頃を予定。「自然との共生環境との調和」を基本計画のテーマにした新本店は、外観には熊本城の武者返し、棚田など、熊本の風土と文化をモチーフにしたデザインを採用し、中心市街地の景観と調和した建物となる。北側には水と緑豊かな里山をイメージした親水施設のある広場を設け、市民の新たな憩いの場にする。