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樺゚屋百貨店  
 久我 彰登  (くが あきと)

  社長
昨年9月にリモデルした鶴屋百貨店屋上の「スマイリア」
昨年9月にリモデルした鶴屋百貨店屋上の「スマイリア」
プロフィール
熊本市出身、1955年12月31日生まれ、58歳。宮崎大学農学部卒。78年樺゚屋百貨店入社、93年経営戦略室人事課課長、01年取締役、09年同総合企画部主管兼業務部主管を経て11年社長に就任。熊本商工会議所副会頭も務める
「新しい価値の創造」ベースに“鶴屋の進化”に邁進
 一昨年から始まった鶴屋百貨店のリモデルも東館1階、地下1階、東館6階(東急ハンズ)、本館6階、屋上「スマイリア」と続いている。久我社長は「入店者数は前年比で5%、売り上げでも2%増加しており、リモデルの成果は出つつあるのではないでしょうか」と手応えを感じている。今後は3月までにリビング、紳士服を新設するほか、WING館に新たなコンテンツとしてNHKカルチャーの開講、大手手芸用品専門店「ユザワヤ」のオープン、さらに東館3階には高級な音響機器などを設置した鶴屋クラシックサロンを開設する予定だ。
 しかし「リモデルはゴールではなく、あくまでもスタートラインに立った状態」と説明する久我社長は、今年のテーマとして「アドバンス62」を掲げた。「これは『営業の進化』を目的としています。従来の方法にとらわれず、お客様とより深く、広くつながっていきたい」と課題を挙げ、「鶴屋には現在約30万アイテムがあります。その中から、社員が生活者の視点で選んだ商品を、お客様に提案することができないか、具体案を構想中です」と新たな情報発信の実施に意欲を見せる。
 「昨年掲げた『イノベーション61』の実施で“新しい価値の創造”について社員の意識変化も実感しています。今年はこれを踏まえ、鶴屋がより進化していくスタートの年にしたい」と久我社長は新たな一歩を踏みだす。
〒860-8586 熊本市中央区手取本町6-1 TEL096(356)2111 http://www.tsuruya-dept.co.jp/
創業/1952(昭和27)年6月 資本金/1億円 事業内容/百貨店業 売上高/557億円(平成25年2月期) 従業員数/約720人 店舗・出張所/八代、玉名、荒尾、人吉、天草、大津、水俣、八代生活彩館、鶴屋商品センター(熊本市)ほか 関連事業/鶴屋フーディワン、樺゚屋パーキング、レストラン事業、樺゚屋友の会、甘夏ローヤル梶A樺゚屋クレジットサービス、潟}ドック熊本、褐F本観光バス
※この記事内容はくまもと経済3月号(2014年2月28日発行分)の掲載内容です。