Leaders 2015熊本のトップ群像

ヒノマル  
 寺前   勝  (てらまえ   まさる)

  社長
プロフィール
和歌山県新宮市出身、1952(昭和27)年7月生まれの62歳。大阪府立大学工学部卒、75年4月積水化学工業鞄社、東京本社、東京工場などで技術・開発畑を中心に歩む。九州積水工業且ミ長、積水化学工業且キ行役員環境・ライフラインカンパニー技術・開発センター所長を経て、2012年4月からヒノマル褐レ問。同6月に社長に就任。趣味はゴルフ、読書ほか。社長ブログで社員向けに情報発信している
熊本本社が完成、次代の事業の柱を創出へ
 1947年2月に肥料・農薬販売業としてスタートした同社。多角化を進め、アグリ事業部、管材・住資事業部、成型品事業、建設事業の4事業部を持つ総合商社として業容を拡大している。
 寺前社長は就任以来「全員経営」「総合力展開」「現場力を磨く」の3つを行動指標に、企業体質の強化と事業の再構築に取り組んできた。今年2月には熊本本社が完成。「地域と『つながる』をコンセプトに造った新本社。地元に密着した企業として、ヒノマルという会社を地域にもっと発信してきたい」と意欲を見せる。
 人口減少や農業生産性の停滞など経営環境は大きく様変わりしているが、「時代の変化は、大きなビジネスチャンス。競争に勝つためには人材力が重要であり、社員の成長が企業の成長につながる。高い目標を作って全社員一致団結して乗り越えていく」と人材の育成に注力する。
 「農業と食と社会インフラを支える信頼感と行動力のある総合商社を目指す」を方針として掲げ、2014年からスタートした中期経営計画も2年目に入る。「各事業の中で、何でナンバーワンとなるかを考え、その戦略を展開していく。既存の4事業は成熟事業だが、少し視点を変えていけば再成長できる。将来の5つ目の柱を作るべく新事業創出へのトライも進めている」と攻めの姿勢で事業領域を広げていく。
【本社】 熊本市中央区九品寺5-7-29 TEL096(372)4747 【福岡本社】 福岡市博多区大博町1-2 TEL092(291)0614
設立/1947年2月 資本金/6億7,250万円 従業員/294人 売上高/294億4,800万円(2014年3月期) 支店・営業所/九州7県(沖縄を除く)、広島、大阪、名古屋、東京ほか 工場/佐賀県鳥栖市、滋賀県守山市、茨城県筑西市
※この記事内容はくまもと経済3月号(2015年2月28日発行分)の掲載内容です。