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熊本ホテルキャッスル  
 斉藤 隆士  (さいとう   たかし)

  社長
プロフィール
1942(昭和17)年8月29日生まれの72歳。大分県竹田市出身。四川料理の第一人者・故陳建民氏の師事。建民氏が我が子・陳建一(料理の鉄人)を託した愛弟子の一人である。75年、33歳で新装なった熊本ホテルキャッスル「桃花源」の中国料理長となり、以来、本格四川料理の真髄は全国の中国料理業界に大きな影響を与えている。「自由民主党総裁賞」「日本食生活文化賞」「厚生大臣賞」「陳建民アカデミー賞」「現代の名工」「黄綬褒章」、昨年11月には「旭日双光章」を受章するなど数多くの表彰を受けている
創業55周年、歌舞伎、食の饗宴など多彩に展開
 今年は創業55周年。2月に開催したイタリア料理の巨匠・落合務シェフの美食会をはじめ、4月9日には中国料理を代表する陳建一・建太郎父子の美食会、そして9月18日には市川海老蔵を迎え歌舞伎舞踊の公演を予定している。同ホテルでの歌舞伎の本格的な上演は初の試みで、その舞台演出や趣向に大きな注目を集めている。来春までにはさらに2本の食のイベントを計画しているという。
 斉藤社長は、日本中国料理協会で1982年から、理事をはじめ副会長、組織委員長、最高技術顧問を歴任、中国料理業界の発展に努めてきた。その功績が認められ2009年の黄綬褒章に続き、昨年11月に、旭日双光章を受章した。3月16日、17日にはお祝いの会が催される。
 「ホテル業界は厳しい環境が続いているが、昨年は27年連続の黒字決算を達成、念願の累積赤字(23億円)解消を達成できた。設立時の” 熊本振興“の先人の想いに対し、ひとつの責任は果たせたと思う」としながらも、「ホテルの在り方そのものが問われるのはこれから、次世代の経営手法も必要。あとは客室バスルームなどの水回り、メインホールもそろそろイメージチェンジも」と次のステージへの備えも睨みながら、創業55年の歴史と伝統を基盤に、県民に愛されるホテルを目指す。
〒860-8565 熊本市中央区城東町4-2 TEL096(326)3311 http:www.hotel-castle.co.jp
設立/1960(昭和35)年4月20日 創業/1960(昭和35)年10月16日 資本金/9億6,000万円 事業内容/ホテル業、政府登録ホテル 
売上高/37億円 従業員数/227人 役員/代表取締役社長 斉藤隆士、専務取締役総支配人 横山雄治、常務取締役総料理長 川上洋信、取締役 與縄董、上野景昭、吉村浩平、長野和男、出田敬雄、古荘貴敏、本松賢、藤井章生、榎田孝明、久我彰登、秋岡廣宣、西村浩二、岩田憲二、常任監査役 安楽純一、監査役 甲斐 博、桜井文夫(以上在熊役員)、顧問 水橋仁、調理顧問 善家繁、佐々良清
※この記事内容はくまもと経済3月号(2015年2月28日発行分)の掲載内容です。