リバテープ製薬��  
 星子 邦久  （ほしこ　くにひさ）

プロフィール

熊本市出身、1949（昭和24）年11月24日生まれ、65歳。74年同社入社、東京営業所営業部、熊本本社購買部、生産管理部勤務を経て、98年取締役管理本部長、2006年常務、12年7月に社長就任。趣味は読書、料理、ゴルフ

医療分野強化へ新工場を建設

救急絆創膏「リバテープ」で知られる同社だが、病院で使われる外用消毒剤などの販売が堅調に伸び、医療機関向け商材が同社売上高の５割以上を占めている。今後も同分野を強化する方針で、１月には生産増強に向け熊本第３工場を着工した。
　新工場は菊池市七城町の熊本第２工場の隣接地で、建築面積は約４６００�u。医療機関向け綿棒消毒剤の生産ラインを本社工場から移設するとともに、同製品の生産能力を約１・５倍に引き上げることが可能なスペースを確保する。
　星子社長は「国内で当社が初めて商品化した個包装の外用消毒剤の需要が高まっており、さらなるシェアアップを図りたい。新工場建設で生産能力向上と、より付加価値の高い製品を開発・製造する体制を整える」と語る。
　化粧品などの通信販売事業では、馬油を配合した「リマーユ」シリーズと、スイゼンジノリから抽出する保湿成分・サクランを配合した「咲水（さくすい）」シリーズを柱に事業を展開。サクランはヒアルロン酸の約５倍の保水力を持つ成分で、これまでに化粧水やスキンケアジェルなどを商品化。３月１日には第５弾となる日焼け止め乳液を発売した。
　星子社長は「医療分野と通販事業を伸ばし、売上高50億円を目指したい」と目標を掲げている。