熊本朝日放送��  
 磯松 浩滋  （いそまつ　こうじ）

プロフィール

熊本市出身、1955（昭和30）年4月生まれの59歳。熊本高校ー早稲田大学文学部卒。78年朝日新聞社入社、ジャカルタ、パリ特派員などを経て、2002年社長室秘書部長、05年国際担当補佐、06年朝日新聞アジアネットワーク事務局長、08年北海道支社長、12年九州朝日放送監査役、14年6月から熊本朝日放送社長。趣味は鉄道模型製作（ＨＯゲージ）、ゴルフ

開局25周年、新たなＫＡＢの伝統を作る

　開局25周年を迎えた昨年6月に就任。「40年ぶりの熊本。街並みは様変わりしているが、懐かしい思いがある」と語る磯松社長。
　就任以来、社員に「楽しくやろう」と呼び掛けている。「25周年と言っても熊本では最後発のテレビ局。作り手が楽しいと思って番組制作をしなければ、視聴者も絶対面白くない」との考えからだ。新年度から「チャレンジ予算」制度を新設する。「若い人たちが思い切った企画を立案し、彼ら自身で実際に取り組んでもらうための予算。面白いものを待っている」と新しい力に期待する。
　平山郁夫展やオーケストラコンサート、歌舞伎公演等の記念イベントも２月末から開催の「エヴァンゲリオン展」で一区切りとなる。「おかげ様で視聴率アップに加え各種企画も好調で、中期経営計画の最終年度である２０１５年３月期は、目標の売上高50億円突破が見えてきた」と手応えを感じている。自主制作番組では、全国放送の「テレメンタリー２０１４」を３本放送、複数の賞を受賞するなど高い評価を受けた。
　現在、４月からスタートする３カ年の中期経営計画を策定中。「熊本の地域情報やニュース報道の充実を図りながら、さらに県民の皆様に親しまれる番組作りに取り組んでいく。社員とともに新たなＫＡＢの伝統と言えるものを作っていきたい」と次の30周年に向けて動き出した。