Leaders 2015熊本のトップ群像

原田木材  
 原田 実生  (はらだ じつお)

  社長
最新鋭の木材保存処理装置「乾式防腐・防蟻処理装置」(同社2号機)をバックにスタッフと共に(前列中央が原田社長)
最新鋭の木材保存処理装置「乾式防腐・防蟻処理装置」(同社2号機)をバックにスタッフと共に(前列中央が原田社長)
プロフィール
熊本市出身、1966(昭和41)年生まれの49歳。九州学院ー日本大学農獣医学部卒。88年潟jコマート入社。スーパーバイザーを経験。89年に父・龍三氏が経営する原田木材鰍ノ入社。主に営業畑を歩み、95年取締役、99年営業部長、2002年専務取締役、05年代表取締役社長就任。(協)熊本ランベックス代表理事、一般社団法人全国木造住宅機械プレカット協会副会長
福岡シフトを強化、売上高過去最高の80億円台へ
消費税の駆け込み需要の反動で業界の市況も15%減と落ち込む中、同社の7月〜12月の上半期は過去最高を記録した昨年の実績を上回っている。「昨年投入した新工法の販売効果が全体売上を引っ張っており、消費税反動を意識し過ぎず、生産抑制等をとらず工場の増設など逆に先行投資を実施し、結果、背水の陣で今期に臨んだことが奏功した」と振り返る。
 今期からは特に福岡からの受注が伸びており、アパートや学校、老健施設など非住宅の施工監理業務の下請負も実施している。「福岡は熊本の3・5倍ほどの住宅着工数があるので、今後は福岡をターゲットに積極的に仕掛けていく」と県外攻勢に打って出る。今期決算(6月期)でも堅調な木材加工販売に福岡地区での新規事業が加算され、過去最高だった昨年度売上高を上回る80億円台もほぼ射程圏内だという。
 「木材関係経営者の高齢化も進み、後継者不在による事業承継問題が深刻化しており、事業引継ぎの依頼もあります。今後は福岡などで友好的買収を行い、さらに福岡工場の規模を拡張し、福岡のシェアの15%を目指していきたい」と意欲満々。「しかし、誠心誠意で筋を通した真っ当な仕事をする事が大事。自他共栄で切磋琢磨していきたい」と信用基盤の確立が企業成長の要だと信念を語る。
〒861-8012 熊本市東区平山町2985-1 TEL096(380)7531 http://www.haradamokuzai.co.jp
創業/1937(昭和12)年 設立/1961(昭和36)年2月 資本金/8000万円 事業内容/住宅用木材・建材、住宅用プレカット材の加工・販売 
売上高/75億円(2014年6月期) 従業員数/132人(関連会社含む) 出先/福岡事業部、ランベックスジャパン事業部(東京)、栃木工場、名古屋営業所、滋賀営業所、岡山営業所
※この記事内容はくまもと経済3月号(2015年2月28日発行分)の掲載内容です。