水野グループ  
 水野 泰彰  （みずの　やすあき）

プロフィール

1968（昭和43）年10月11日生まれの46歳。阿蘇市波野出身。大阪や京都で料理人として修業し、30歳の時、田崎市場で野菜商を創業。2006年�叶�野商店として法人化。その後、10年に�鰍�りがとうファーム、12年に�潟~ズノ物流を設立し、社員50人を抱えるグループ企業に成長させた。趣味はゴルフ・乗り物・文房具収集

農産物生産を拡大、就労支援さらに進める

　田崎市場で野菜商として個人創業し、16年目を迎える水野グループ。昨年は７月に同業者の�泣~ウラコーポレーション（宇城市）をＭ＆Ａで取得し、グループ化した。「後継者問題もあり、先方から事業譲渡のお話をいただいた。当社の若い人材を注入し、さらに事業拡大を狙う。24年間事業をされていた会社を引き継ぐので、しっかりとした答えを出さないといけないプレッシャーはあるが、責任を持って会社を成長させたい」。水野社長は使命感を語る。今回のＭ＆Aにより全国に仕入先や販売網を持つミウラ社との相乗効果で、グループ年商は前期の11億８千万円に対し、今期は15億円を見込む。
　また今年は農産物生産から流通、販売までを一貫して行う”生販一体“の事業形態をさらに強化する。農業生産法人�鰍�りがとうファームでは宇土市内に５反の農地を保有しており、主にミニトマトを生産しているが、近く農地をさらに４反広げ、「サラダホウレンソウ」の栽培を始める。農作業は事業開始時から障害者を雇い、地域における雇用促進に一役買っている。「農作物を作ることに専念すれば、あとは当社の販売流通経路に乗せて売っていくだけ。利益は後から付いてくる」。水野社長は就労支援を通じた地域貢献を会社の方針に掲げ、今年も全社一丸で前進していく。