医療法人社団 岡山会 九州記念病院  
 岡山 洋二  （おかやま　ようじ）

プロフィール

1949（昭和24）年10月6日生まれ、65歳。旧宇土郡三角町出身。熊本高校-熊本大学医学部卒。趣味はコンピュータープログラミング・将棋・古写真収集。長年の研究により得た多数の学説（新説）を、多方面に渡って発表し続けている

開業70周年を見据え、新病院の新築計画をスタート

　急性期から慢性期まで、地域の中核病院として質の高いトータル医療を提供。外来診療では救急指定病院として24時間受け入れ体制を整え、看護体制においても最高水準の「７対１看護配置」を整備。手厚い看護で高度医療への対応や医療安全の確保に力を注ぐ。
　整形外科医として臨床の第一線に立つ岡山理事長は、新しい概念に基づく独自の治療法の研究にも余念がない。その一つが頸部や腰部の特定部位に局所麻酔剤を皮下注入する治療法「トリガー・ポイント・ブロック」である。永年の臨床経験から交感神経過緊張症候群（阻血状態に陥った全身の組織の不全の状態）に対して「トリガー・ポイント・ブロック」を施せば、血行が改善し症状が軽快することを発見。この治療法は、全身の耐えがたい筋肉痛が生じる原因不明の線維筋痛症に対する新しい根治療法としても応用され、昨年９月に開催された日本線維筋痛症学会で治療成果を発表。「多くの人々が苦しんでいる様々な難病の根治療法として、臨床の場で広く利用されることを願っています」と語る。
　来年に控えた開業70周年の節目を見据え、新病院の新築計画をスタート。現在、隣接地に土地の取得を進めている。「より良い医療環境を整備し、さらに地域の皆様のお役に立ちたい」と語る岡山理事長の視点は、常に患者様本位である。