Leaders 2015熊本のトップ群像

褐F本銀行  
 竹下 英  (たけした えい)

  頭取
プロフィール
1951(昭和26)年1月15日生れの64歳。山鹿市鹿北町出身。明治大学法学部卒。74年熊本相互銀行(現熊本銀行)入行。上熊本支店長、博多南支店長などを経て、2002(平成14)年に執行役員審査管理本部審査管理二部長、03年取締役、07年常務執行役員、10年に代表取締役専務執行役員、14年4月から代表取締役頭取(執行役員兼務)、6月には鰍モくおかフィナンシャルグループ取締役執行役員。趣味はゴルフ、歴史の道歩き
人財育成を徹底、女性の登用を加速
 昨年4月の頭取就任からやがて1年、「アッと言う間だったが、緊張感を持って仕事に臨めた」と結果に関しても手応えを感じている。今期決算も、増収増益がほぼ射程圏内に入った。要因は、預金、貸出金全体のボリュームが増加し、投資信託・保険などの非資金利益が好調だった上に、経営統合にかかるシステム変更の経費支出が完了したこと、信用コストの減少などが上げられる。
 行名変更も奏功、行員のモチベーション、顧客からの期待感もより大きくなっている。地域の銀行として” 金融の地産地消“を唱え営業基盤が拡大する中、県内預貸率は83%と高水準を維持している。支店施策ではJT跡地に新築移転した大江白川支店が、保険を中心とした資産運用の土日相談などもあり、来店者数がおよそ倍増。合志支店でも土日の資産運用相談会を昨年10月から開始している。
 今春は57人の新入行員を採用予定、昨年から3年の育成プログラムを5年に変更、FFG3行の合同研修をはじめ配属した現場では徹底したOJTを実施。女性行員の育成・登用にも積極的で、現在10人の管理職を、今後、20人まで増やす計画だ。さらに全営業店長のうち希望者を対象に海外拠点での研修を実施している。
 昨年のマレーシア等でのハラルビジネス視察に続き、今年2月にはバンコクで食の商談会を実施、FFGのグローバルなネットワークを通じ海外ビジネスサポートにも積極的に取り組んでいる。
〒862-8601 熊本市中央区水前寺6-29-20 TEL096(385)1111 http://www.kumamotobank.co.jp
創業・設立/1929(昭和4)年1月 資本金/338億円 事業内容/銀行業 預金高/1兆2541億円(2014年9月30日現在) 
店舗数/70店舗 従業員/954人
※この記事内容はくまもと経済3月号(2015年2月28日発行分)の掲載内容です。