トップ Leaders 熊本のトップ群像 熊本県酪農業協同組合連合会(らくのうマザーズ)
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熊本県酪農業協同組合連合会(らくのうマザーズ)  
 吉田 孝壽  (よしだ たかとし)

  代表理事会長
プロフィール
宇城市(旧下益城郡松橋町)出身。1941(昭和16)年1月13日生まれ、74歳。旧豊川中学校(現松橋中学校)を卒業後、父の後を継ぎ酪農を始める。74年国営横島干拓(玉名市横島町)に牛26頭を連れて入植。98年玉名酪農業協同組合長、01年県酪連理事などを経て、04年6月から現職。趣味は山歩きとゴルフ
県酪連は60周年、らくのう牛乳は40周年
熊本県酪農業協同組合連合会は昨年60周年を迎えた。吉田会長は「10年前の就任時から阿蘇ミルク牧場の経営改善に取り組んできたが今回初めて上期黒字となり、試行錯誤してきた努力が報われた。また、乳業工場近代化のために酪農家の皆さんに負担をお願いしていたが、経営も安定したため、資金を返還することができた。60周年の節目にこれらが実現できて嬉しい」と笑顔を見せる。
 おなじみの「らくのう牛乳」も誕生から40周年を迎えた。乳業部門では牛乳の魅力を伝えるため、数々の商品を世に出しており、3月には県産の生乳と果実を使用したヨーグルト「熊本育ち」(デコポン、晩白柚、イチゴ、ブルーベリー)と、阿蘇ミルク牧場で手作りしたチーズを使用したヨーグルト「フロマージュブランヨーグルト」を発売。地元産品の魅力が詰まった新商品に期待がかかる。
 熊本は全国4位の生産量を誇る酪農王国。2年前に立ち上げた営農推進課による指導や酪農家の努力もあり、戸数減少にあって生産量は増加している。吉田会長は「今後も戸数減少が予想され、新規就農者や後継牛対策などが急務。厳しい時期が続いているが、若い酪農家たちは経営者感覚を持って酪農に対する明るいビジョンを持ってほしい。今は苦しいが近い将来売り手市場になる時代はくる」と語り、しっかり前を見据える。
〒861-8041 熊本市東区戸島5丁目10-15 TEL096(388)3511 http://www.mothers.or.jp
設立/1954(昭和29)年4月3日 会員/24会員 出資金/9億8,709万円 事業内容/生乳業務事業、食肉事業、購買事業、指導事業、素畜事業、乳業事業 売上高/557億2,200万円 役職員数/理事14人、監事3人、職員264人 事業所/マザーズステーション(菊池市泗水町・宇城市松橋町・あさぎり町)、食肉課(菊池市七城町)、熊本工場(熊本市)、菊池工場(菊池市泗水町)、阿蘇ミルク牧場(阿蘇郡西原村) 営業支店/熊本、福岡 営業所/北九州、大分、長崎、南九州、関東、関西、中・四国 子会社/潟}ザーズファーム、鰍轤ュのう運輸 組織理念/生活者と社会の健康を創造する総合酪農組織
※この記事内容はくまもと経済3月号(2015年2月28日発行分)の掲載内容です。