平成音楽大学  
 出田 敬三  （いでた　けいぞう）

プロフィール

1955年（昭和30年）御船町生まれ。ウィーン国立音楽大学作曲科卒業、ウィーン市立音楽院指揮科修了。「笹川賞」、米国モンタナ州ボーズマン市「名誉市民章」、「くまもと県民文化賞・特別賞」、「熊本県文化懇話会賞」等を受賞。おもな作品（作曲）としてオペラ「細川ガラシア」、「ユアハンド・マイハート」、「おもいで宝箱」等多数。作曲家・指揮者として国内外で活躍。国体、全国高校総体などの音楽やNHK熊本放送局「くまもと歌物語音楽祭」の指揮、作・編曲、音楽監督も手がけ、2013年3月ウィーン楽友協会大ホールで「ファゴット協奏曲」がウィーン初演された

“音楽のチカラ”素晴らしさを伝えていく

　今年は、「平成音楽大学」開学15年を迎える。「音楽的感性は、人から授かるものでなく自分で育てるもの」と語る出田学長。徹底して基礎を学び、経験を重ねる実践型教育を実施している。ヨーロッパ音楽研修旅行をはじめ、昨年は「ミュージック・パフォーマンスコース」を新設。「新ジャンルの音楽の開拓を目指す」と音楽に対する学生達の自由な発想や個性を引き出している。
　昨年は10月に附属機関の九州最大のオペラ団体「熊本オペラ芸術協会」（出田敬三会長）主催でオペラ「魔笛」を２日間公演した。「モーツァルト作曲の傑作オペラに、熊本の歴史や文化、自然を盛り込んだオリジナル版を上演できた」と語るように両日で約３千人が来場し大きな話題を集めた。今年もコンサートやイベントを多数予定しており、12月には熊本県立劇場と福岡市・アクロス福岡で「華麗なる音楽の祭典」を開催する。
　昨年、熊本市社会福祉協議会と高齢者元気づくり応援に関する協定を締結。教員や学生を派遣して、元気づくり支援としてコンサートや音楽療法の機会を提供している。「九州唯一の音楽大学として音楽教育を通し、学生一人ひとりの個性や感性を伸ばし、世界へ発信できる人材を育てていく。『音楽のチカラ』、素晴らしさを多くの人に伝え、地域社会に貢献していく」と情熱を注ぐ。