トップ Leaders 熊本のトップ群像 (学)銀杏学園 熊本保健科学大学
Leaders 2015熊本のトップ群像

(学)銀杏学園 熊本保健科学大学  
 船津 昭信  (ふなつ あきのぶ)

  理事長
プロフィール
1945年5月1日生まれ69歳。熊本県出身。熊本大学理学部卒。69年(財)化学及血清療法研究所入所、92年同所理事、97年同所常務理事、2000年同所副所長、02年(学)銀杏学園評議員、04年(財)化学及血清療法研究所理事長・所長、05年(学)銀杏学園理事長、12年(一財)化学及血清療法研究所名誉理事長・名誉所長、熊本保健科学大学常勤理事長
開学12年を経て“自立”した大学としての基礎を構築
 熊本保健科学大学では今年度の就職率もほぼ100%達成を見込んでいる。その背景として船津理事長は「これは国家試験の合格率の高さが前提にあるためです。昨年3月の看護師国家試験では100%の合格を達成しましたし、他の国家試験でも平均95%以上の合格率です。保健医療に特化した当大学への求人は、ほとんど国家資格が必要な業種です。そのため国家試験をクリアすることが就職のための絶対条件になってきます」と説明する。
 今年3月に言語聴覚学専攻から初めての卒業生を輩出する同大学の現状について「開学12年を経て、”自立“した大学としての基礎ができたのではないか」と船津理事長は感じている。「保健医療分野の教育と研究を通して社会に貢献できる医療技術者を養成する」というミッションを掲げた教育が広く認知されてきた結果、受験者の広域化や前述の就職率の高さに表れており、大学運営における「量」と「質」という両輪がかみ合いさらなる前進の原動力になってきている。
 「現在では1600人規模になってきており、多少施設が狭隘化し、また学生から図書館利用時間の延長要望も上がっているので、夜間の西里駅までの安全な通路を確保したい」と話す船津理事長は、次の時代を見据えたキャンパス拡充の計画に着手している。
〒861-5598 熊本市北区和泉町325 TEL096(275)2111 FAX096(245)3126 http://www.kumamoto-hsu.ac.jp
創立/1959(昭和34)年化血研衛生検査技師養成所として設立、1960(昭和35)年熊本医学技術専門学校と改称、1968(昭和43)年銀杏学園短期大学開学、2003(平成15年)熊本保健科学大学開学(保健科学部 衛生技術学科、看護学科)、2007(平成19)年保健科学部リハビリテーション学科新設、助産別科新設、2009(平成21)年大学院(修士課程)新設、キャリア教育研修センター開設、2011(平成23)年言語聴覚学専攻新設・衛生技術学科を医学検査学科に改称、2013(平成25)年作業療法学専攻を生活機能療法学専攻に名称変更 学部等構成/保健科学部(1学部3学科):医学検査学科・看護学科・リハビリテーション学科(理学療法学専攻・生活機能療法学専攻・言語聴覚学専攻)、助産別科、大学院保健科学研究科保健科学専攻(修士課程)、キャリア教育研修センター認定看護師教育課程(脳卒中リハビリテーション看護分野・慢性心不全看護分野)、学生数/1534人
※この記事内容はくまもと経済3月号(2015年2月28日発行分)の掲載内容です。