トップ Leaders 熊本のトップ群像 潟Uッパージャパン
Leaders 2015熊本のトップ群像

潟Uッパージャパン  
 藤本 一博  (ふじもと かずひろ)

  社長
福岡営業所で社員と。前列左から3人目が藤本社長
福岡営業所で社員と。前列左から3人目が藤本社長
プロフィール
1960年7月10日生まれの54歳。熊本市出身。鎮西高校-明治大学卒。警察官として熊本県警で8年間勤務し、92年熊本市南区御幸笛田町で花の輸入卸を個人創業。96年に法人化し2000年現在地へ本社を移転。趣味はオートバイと柔道。社名の「ザッパー」とはKAWASAKIの名車「Z650」の愛称で「駆け抜ける疾風」という意味を持つ。社名に取り入れたのは「夢を追い続ける存在でありたかったから」(本人談)
攻めの経営で4年後の年商60億円計画
花の輸入商社として海外と取引する会社が熊本にある。創業23年目の潟Uッパージャパンは東南アジアや南米、アフリカの8カ国からバラや菊、カーネーションといった切り花を輸入し、全国70の花卸売市場に提供している。
 「円安などで我々の業界は厳しい環境下にある。主な同業者は全国に35社程あるが、このまま円安が進むと力のない企業は淘汰されていくだろう」。藤本社長は、ここ2〜3年を業界生き残りへのヤマ場と捉える。そんな中でも「今後は同業他社の事業縮小や国内生産者の減少などで新たな販売チャンスが増えてくると見ており、そこを新たな市場にしたい。年商は年20%増を見込み、4年後の60億円を全社一丸となり達成する」と攻めの経営を仕掛けていく。昨年末には、熊本銀行を引き受け先とした保証付き私募債1億円を発行し、正念場となる数年を乗り切る運転資金を確保。また、2015年は香港・シンガポールへ花の輸出を始めるほか、今秋には「第2回・フラワーデザインコンテスト」を開催する。さらに年内の東京営業所開設も視野に入れるなど、事業が目白押しの1年になりそうだ。
 「花自体への需要を高め、業界活 性化に貢献する事が当社の使命。人材育成にも力を入れ、会社の成長につなげたい」。藤本社長は高い志で、会社の舵取りに全力で挑む。
〒860-0051 熊本市西区二本木5-3-6 TEL096(211)1780 FAX096(211)1785  http://www.zapper.co.jp/
創業/1992年 設立/1996年 資本金/900万円 事業内容/切り花輸入卸 売上高/26億円(2014年12月期) 社員数/29人(パート含む)
出先/福岡営業所(福岡市博多区月隈2-10-5)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2015年2月28日発行分)の掲載内容です。