学校法人 熊本学園　　　熊本学園大学  
 岩野 茂道　　　幸田 亮一  （いわの　しげみち　　　こうだ　りょういち）

プロフィール

いわの　しげみち
1931(昭和6)年7月10日生まれ、83歳。長崎県出身。九州大学大学院経済学研究科博士課
程単位取得退学、経済学博士（九州大学）。63年熊本商科大学(現熊本学園大学)着任。経済学部長などを経て、88年学長、96年名誉教授、2010年8月から(学)熊本学園理事長

こうだ　りょういち
1954（昭和29）年4月4日生まれ、60歳。熊本県美里町出身。京都大学大学院経済学研究科修士課程修了-同博士後期課程退学、経済学博士（京都大学）。96年熊本学園大学着任。商学部長や大学院経営学研究科長などを経て、2014年8月学長に就任

『地域立大学』として熊本に活力を

　昨年８月に幸田亮一学長が就任し、新たな節目を迎えた熊本学園大学。地方創生の意味からも地域に根差した高等教育機関の果たすべき役割が注目されるなか、『地域立大学』を掲げ、教育や研究を通じた地域活性化に傾注している。
　「我々は地域に支えられて発展してきた『地域立大学』、これからも地元愛を大切に、知の中核そして都心型の大学として熊本に貢献し続けたい」と幸田学長は話す。
　岩野理事長もまた「教育の質の向上が地方の活力、若者の成長にとって重要だ」と語る。地場企業の経営者など多くの人材を輩出し、70年を越える歴史と伝統を持つ同大学の姿勢は今も変わらない。
　今後の展開では、地域で活躍できる人材教育のさらなる強化を目指し、平成28年度入試生から「地域中核人材育成プログラム」の実施を計画している。これは、学部分野横断的に学べる体制を整備し、各種資格や総合的な知識・人間力を持った学生を育てることを狙いとしており、各学部相互の接点を高めることでシナジー効果が生まれると期待している。
　学生のチャレンジ精神を支援するこうした取り組みが長年継続されているなか、昨秋、公認会計士試験に同大学の修了・卒業生５人が合格を果たすなど、その成果が徐々に出始めている。「こうした人材をさらに育てる教育力を高めていきたい」と岩野理事長と幸田学長は声を一つに話す。