トップ Leaders 熊本のトップ群像 熊本大同青果
Leaders 2015熊本のトップ群像

熊本大同青果  
 月田 求仁敬  (つきだ くにたか)

  社長
左から2人目が月田社長、右隣は月田潔孝副社長
左から2人目が月田社長、右隣は月田潔孝副社長
プロフィール
熊本市出身、1958(昭和33)年4月3日生まれ、56歳、明治大学農学部卒。大学卒業後、東京築地の東京中央青果鰍ノ入社、その後84年熊本大同青果鞄社、95年から専務として現場の指揮に当たり98年社長に就任。趣味はゴルフ、読書
加工原料用タマネギの自社栽培に着手
 熊本大同青果では昨年、販売開始から10年経った特別栽培農産物の名称を「熊本とっぺん野菜」にリニューアルした。通販での販売強化をにらんだ方策の一つで、名称変更に伴い営業企画部内の通販部を独立させるなど、体制整備にも着手した。また「熊本とっぺん野菜」を原料とした乾燥・粉末野菜「野彩八巻」も、商品開発の活性化、新規の販路開拓などに積極的に取り組んでいる。
 「昨夏も天候不順に悩まされましたが青果物の収穫量、価格は毎年気象条件などの外部的要因に大きく左右されます」と業界の現状を話す月田社長は、「この影響を少しでも緩和できるような体制を作りたい」と生産者、仲卸、小売りの各業種と連携する新たなビジネスモデルの構築を模索している。その具体的な動きの一つとして、同社は今年から加工原料用タマネギの栽培に着手する予定だ。「冬場の休耕田をお借りして実施しようと考えています。生産者さんからもご理解をいただき、土地の確保も目途が立っています。安心・安全な国産加工用原料として市場を開拓したい」と期待を寄せる。
 「今後は近い時期に東京事務所を開設したい」と意欲を見せる月田社長は、生産者と消費者をつなぐ新たな構想の実現に向け一歩を踏み出す。
〒860-0058 熊本市西区田崎町484 熊本地方卸売市場内 TEL096(323)2500 FAX096(323)2503
http://www.oyasai.ne.jp お野菜百科アドレス http://10831.jp
創業/1948年5月 設立/1961年3月 資本金/3,000万円 事業内容/青果物卸売業(市場) 売上高/246億円(14年3月期)
従業員数/194人(グループ全体) 関連会社/熊本大同ホールディングス梶A椛蜩ッリース、野彩八巻
※この記事内容はくまもと経済3月号(2015年2月28日発行分)の掲載内容です。