肥後銀行  
 甲斐　隆博  （かい 　 たかひろ）

プロフィール

熊本市出身、1951（昭和26）年4月生まれの63歳。慶応義塾大学商学部卒業後、75年同行入行。2001年6月取締役、03年6月常務取締役、07年6月専務取締役（代表取締役）、08年6月副頭取（代表取締役）。09年6月頭取に就任。熊本経済同友会代表幹事、熊本県体育協会会長など公職を務める。趣味はゴルフほか

創立90周年、地域の持続的な成長発展に貢献

　肥後銀行は今年７月の創立90周年を控え、５月に新本店ビルをオープンする。「自然との共生、環境との調和」を基本計画のテーマとして、外観は棚田と熊本城の武者返しをモチーフに、地域の景観との調和を図った。１階に併設するギャラリーでは、熊本文化を発信する展示やセミナー等を開催する。北側には里山をイメージした親水施設のある広場を設け、地域の皆さまの新たな憩いの場にする。
　今年度は「第五次中期経営計画」の最終年度であり、総仕上げに取り組んでいる。地域金融機関としてお客様の資金需要に積極的に対応するとともに、コンサルティング機能を発揮し、経営改善や事業拡大、海外展開等の事業支援を実施。成長分野でのビジネス創出、高付加価値化、販路拡大支援などに取り組み、成果を上げている。また、経済活性化においては「農業」と「観光」を重要分野と捉え、農産品のアジアへの輸出や観光業の経営力強化にも注力している。4月からの新中計ではこれらの取り組みをさらに強化していく方針だ。
　昨年11月に基本合意した鹿児島銀行との経営統合については、今年10月の持株会社設立に向けた準備を順調に進めている。人口減少社会到来に向け、両行の強みと統合の相乗効果を発揮して地方創生の実現と地域の持続的な成長発展のため積極的に取り組む。