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熊本県農業協同組合中央会  
 梅田 穰  (うめだ ゆたか)

  会長
プロフィール
1947(昭和22)年6月26日生まれの68歳。上益城郡矢部町(現・山都町)出身。矢部高校卒。98年5月JA熊本矢部町組合長、2005年6月JAかみましき組合長、14年6月JA熊本中央会会長就任。経済連を除く共通会長制により、JA共済連熊本運営委員会会長、JA熊本厚生連会長、県JAバンク運営協議会議長を兼務する
「創造的自己改革への挑戦」スローガンに熊本農業の強化目指す
 TPPや農協改革、農業後継者不足など、JAグループ熊本を取り巻く環境は厳しい。梅田穰会長は「TPPについては国・県が算出した以上に影響が大きいだろうと考えており、15年後20年後にどうなるのか心配。熊本農業の体力強化が急務だと考えている」と強い危機感を募らせている。
 昨年12月には平成28年度から向こう3年間の活動方針を決定する「第25回JA熊本県大会」を開催。「創造的自己改革への挑戦」をスローガンにJAグループ熊本が10年後に目指す姿と現状とのギャップを課題として捉えた上で、今後の重点実施事項として「農業者の所得増大」、「農業生産の拡大」、「地域の活性化」を決定した。また、4月には「担い手・法人サポートセンター」を開設することにしており、梅田会長は「大規模農業経営者や法人組織が次々できている中で、人的支援や資金調達など思い切った支援ができる体制づくりを外部からの人材も登用しながらJAグループ一体となって行いたい」と期待を寄せる。
 課題は山積しているが「地方の都市部だけでなく中山間地の農林水産業まで活性化することが本当の意味での地方創生。今後とも産学官との連携を模索し、熊本の農業にプラスになることには積極的に取り組みたい」とJAグループ熊本のかじ取り役としての決意を語った。
〒860-0842 熊本市中央区南干反畑町2番3号 TEL096(328)1000 http://www.ja-kumamoto.or.jp
設立/1954(昭和29)年12月 事業内容/県下JA・連合会の組織、事業および経営の指導、監査、教育および情報の提供など 
役員/19人(会長・副会長・常務各1人、理事12人、監事4人) 職員数/40人
※この記事内容はくまもと経済3月号(2016年2月29日発行分)の掲載内容です。