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 瀬口　力  （せぐち　ちから）

プロフィール

山鹿市鍋田出身、1973（昭和48）年12月14日生まれ、42歳。鹿本高校ー熊本大学法学部卒、熊本大学大学院法学研究科修了。同院在学中の1999（平成11）年、同社の前身�巨｣口工務店入社、翌年代表取締役社長に就任。就任以来、インターネットを活用した集客戦略や住宅業界では珍しく、全従業員の約半数を女性が占め、女性活躍の企業として経産省の「ダイバーシティ経営企業100選」を受賞、「無印良品の家」の熊本県での独占営業権を取得するなどさまざま改革を起こす。趣味は「アイデアの素」となる読書と月に4〜5回のゴルフ。最近のベストスコアは77

福証「Ｑボード」に上場、新たな改革でさらなる成長目指す

　昨年８月、福岡証券取引所の新興市場「Ｑボード」への上場を果たし、「“公の企業”としての責任を持ち、社会貢献、業績向上など目標達成に向かって全社員で取り組んでいく」と瀬口社長は力を込める。今年から、成長戦略のひとつとして建売住宅販売事業を開始。土地の広さを最小限にし、学校やスーパーに近いなど立地条件と価格を重視した都市型の戸建て住宅を熊本市、菊陽町光の森エリアで１千万円台で販売する。現在、熊本市内で２棟を販売しており今期20棟を目指す考えだ。将来の全国展開に向けたエリア拡大も積極的に行い、今年は、新しく進出したい地域に半年から１年程度展示した後に販売する「長期見学用住宅」を大牟田市、宇土市、久留米市に建設。計10拠点体制で同社の住宅を広く訴求する。
　また、ＣＳ（顧客満足）、ＥＳ（従業員満足）、ＣＳＲ（企業の社会的責任）の充実を目指し社内改革を推し進めている同社。顧客満足向上のための新たな取り組みや業務効率化を実現し残業時間を短縮、社内サークルを設けスタッフ間の交流を深めるなど社内環境充実にも力を注ぐ。ＣＳＲに関しては昨年、上場できたことへの恩返しとして山鹿市に１００万円を寄付。「社会に貢献してこそ企業は永続する」という考えのもと、今後も社会貢献活動を積極的に行う方針だ。
　企業発展のため独自の改革を打ち出し、住宅業界に新たな風を吹き込んできた同社。瀬口社長率いる同社の挑戦に終わりはない。