トップ Leaders 熊本のトップ群像 潟Uッパージャパン
Leaders 2016熊本のトップ群像

潟Uッパージャパン  
 藤本 一博  (ふじもと かずひろ)

  社長
プロフィール
1960年7月10日生まれの55歳。熊本市出身。鎮西高校-明治大学卒。警察官として熊本県警で8年間勤務し、92年熊本市南区御幸笛田町で花の輸入卸を個人創業。96年に法人化し2000年現在地へ本社を移転。趣味はオートバイと柔道。社名の「ザッパー」とはKAWASAKIの名車「Z650」の愛称で「駆け抜ける疾風」という意味を持つ。社名に取り入れたのは「夢を追い続ける存在でありたかったから」(本人談)
九州有数の花輸入商社、市場への供給体制強化に全力
 熊本駅近くの二本木に本社を構えるザッパージャパン。同社は世界10カ国を超える海外からの商品輸入実績を持ち、現在全国70の花卸売市場に提供する九州有数の花輸入商社だ。
 「我々の業界は円安の影響で逆風下にあり、生き残りへ向けて2極化が確実に進んでいる。加えて、高齢化で国内の農業人口は減り、市場への商品供給力低下が明らかだ」。藤本社長は、こう業界の現状を説明する。しかし、そんな状況下でも同社の売上は年15%増前後で推移し、2015年12月期も前期の26億円に対し、29億円と好決算を記録。「国内生産力が加速度的に減っている中、海外からの入荷量を増やし、市場への供給強化に全力で取り組みたい」。藤本社長は使命感を語る。また同社は昨年から香港へ花の輸出を本格的に開始。現地のウェディングセレモニーや販促イベントほか、クリスマスや正月シーズンに合わせて商品を出荷しており、「花の輸出を継続的に利益が出せる新ビジネスに育て、当面は年商1億円を目指す」(藤本社長)という。さらに今年は2月に本社1階にあった仲卸部を熊本市南区田井島の肥後花市場内へ移転し、今後の本格的な事業拡大に向けた体制を整えた。
 一方、着々と準備が進む熊本駅周辺の再開発に関連して、藤本社長は「本社の拠点性を高めながら、一企業として地域経済の活性化に何らかの形で貢献したい」と話しており、今年も同社の動向から目が離せない。
〒860-0051 熊本市西区二本木5-3-6 TEL096(211)1780 FAX096(211)1785  http://www.zapper.co.jp/
創業/1992年 設立/1996年 資本金/900万円 事業内容/切り花輸入卸 売上高/29億円(2015年12月期) 社員数/29人(パート含む)
出先/福岡営業所(福岡市博多区月隈2-10-5)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2016年2月29日発行分)の掲載内容です。