熊本大同青果��  
 月田 求仁敬  （つきだ　くにたか）

プロフィール

熊本市出身、1958（昭和33）年4月3日生まれ、57歳、明治大学農学部卒。84年熊本大同青果�鞄�社、95年から専務として現場の指揮に当たり98年社長に就任。趣味はゴルフ、読書

3年後の売上高400億円達成を目標に

　熊本大同青果グループでは昨年、日本経営品質賞(ＪＱＡ)経営革新推進賞を受賞した。「２０１３年には経営革新奨励賞を受けましたが、今回は上位から二番目の賞を受賞しました。社内体制の改革の進捗について一定の評価を受けたと感じています」と月田社長は受賞の意味について話す。「青果物の収穫量、価格は毎年気象条件などの外部的要因に大きく左右され、不安定です」と業界の現状を説明する月田社長は、昨年から生産者、仲卸、小売りの各業種と連携する新たなビジネスモデルの構築を模索しており、その動きの一つとして、加工原料用タマネギの栽培に着手した。「現在は試験段階として９ｈａですが来年度には20ｈａまで拡大したい。安心・安全な国産加工用原料として市場を開拓したい」と意欲的だ。また関連会社の野彩八巻�梶i同社長）では益城町小池の国道４４３号沿いに乾燥・粉末野菜の加工工場の新設を計画している。「ゴボウを使用した新商品の開発にメドがついたため、商品の多品種化を進めたい」と積極的な姿勢を見せる月田社長は、３年後の売上高４００億円を目標に掲げた。「生産者・小売店・消費者をつなぐためにも、田崎市場の活性化が必要になってくる。特に全国でも珍しいセリの魅力を発信し、多くの人が集まる市場づくりに努力したい」と田崎市場の将来像も視野に入れている。