トップ Leaders 熊本のトップ群像 (学)昭徳学園 九州動物学院
Leaders 2016熊本のトップ群像

(学)昭徳学園 九州動物学院   
 徳田 竜之助  (とくだ りゅうのすけ)

  理事長
「障がいを持った犬でも生き生きと生活できるようにQOLの向上を私達が身をもって発信していかなければならない」と強く訴える 田理事長
「障がいを持った犬でも生き生きと生活できるようにQOLの向上を私達が身をもって発信していかなければならない」と強く訴える 田理事長
プロフィール
鹿児島県出身、1961(昭和36)年11月11日生まれの54歳。九州学院ー麻布大学獣医学部獣医学科卒。同大卒業後、東京都で6年間、動物病院に勤務。94年4月、竜之介動物病院開院、2004年九州動物学院開校、07年ペットリゾート「R-one」オープン、08年蒲ウ之介を設立、11年無線のクマデンを取得。15年9月、(学)昭学園設立。趣味は車、アマチュア無線。 田理事長自らアマチュア無線の資格を取得しており、現在1級取得に向けチャレンジ中
幅広い世代に教育し、動物業界の水準向上を目指す
 昨年9月、(学)昭徳学園を設立し、今年4月から専門学校として新たなスタートを切る。「教育は動物業界の水準を高める重要な手段。『動物と人の命の大切さは同じ』という価値観を持った学生を育て、卒業生がそれを啓蒙することで社会全体の価値観の統一に繋がる。今後も実践重視の教育で職場の即戦力を育成する」。新・九州動物学院の誕生を目前に控え、徳田理事長は力強く語った。
 竜之介動物病院に併設し、現役の獣医師や看護師など32人の講師が教科書では学べない現場で必要な技術を教える同校。今後は留学生の受け入れも開始し、同校の理念を世界にも広げる狙いだ。将来的には寮建設も視野に入れ、社会に出て必要な協調性を養う環境づくりにも力を注ぐ。
 竜之介動物病院でも人材育成に積極的だ。全国から技術を学びに来る獣医師・看護師志望の学生も多く、同院では学生の真剣な姿が見受けられる。また今年は動物と共に介護施設を訪ねる動物介在活動に加え、動物を介し子どもたちに命の大切さを伝える動物介在教育にも参入。幅広い世代に対し、動物が人に及ぼすさまざまな効果や良い影響などを広げていく方針だ。
 緊急時の夜間対応や高度医療器の導入、野良猫の無料不妊手術運動など、動物業界のパイオニアとして様々な改革を起こしてきた同院。今後の課題を「近隣動物病院や地域との連携強化」と掲げ、業界全体の水準向上を目指し挑戦し続ける。
[九州動物学院]〒860-0811 熊本市中央区本荘6-16-34 TEL096(362)0111 http://www.true-blue.jp/
開校/2004年 設立/2015年9月 学科/動物看護学科、動物管理学科
※この記事内容はくまもと経済3月号(2016年2月29日発行分)の掲載内容です。