肥後銀行  
 甲斐　隆博  （かい　たかひろ）

プロフィール

熊本市出身、1951（昭和26）年4月生まれの64歳。慶応義塾大学商学部卒業後、75年同行入行。2001年6月取締役、03年6月常務取締役、07年6月専務取締役（代表取締役）、08年6月副頭取（代表取締役）。09年6月頭取に就任。15年10月九州フィナンシャルグループ会長。熊本経済同友会代表幹事、熊本県体育協会会長など公職を務める。趣味はゴルフほか

地方創生と地域の持続的な成長発展に貢献

　創立90周年の記念事業として建設を進めていた新本店ビルが昨年５月にオープンした。１階には「肥後の里山ギャラリー」を併設、熊本文化の情報発信拠点として展示やセミナー等を開催する。北側には里山をイメージした親水施設のある広場「練兵の庭」を設け、新たな市民の憩いの場を提供している。さらに23年振りに新しい「肥後銀行ブランド」をスタート、シンボルマークを一新した。
　今年は「可能性の追求〜潤いある未来の創造へ〜」をテーマとする「第六次中期経営計画」の２年目に入る。縮小傾向にある地方経済を維持発展させていく構造対策として、２０１８年３月までの３年間、肥後銀行グループの力を最大限に活用した最良の金融サービスを提供し、お客様から真に愛され選ばれる銀行を目指していく。お客様の資金需要に積極的に対応するとともに、経済活性化では「農業」と「観光」を重点分野と捉え、２月には初の「くまもと地域振興フェア」を実施、農産品のアジアへの輸出や観光業の経営力強化にも注力している。
　昨年10月１日、鹿児島銀行との共同持株会社「九州フィナンシャルグループ」がスタートした。両行の強みと統合の相乗効果を最大限発揮しながら、熊本のリーディングバンクとして地方創生の実現と地域の持続的な成長発展のため積極的に取り組んでいく。