Leaders 2016熊本のトップ群像

鞄。本物産  
 藤本 泰弘  (ふじもと やすひろ)

  社長
プロフィール
1975(昭和50)年8月13日生まれの40歳。熊本市出身。98年九州東海大学卒業後、同社入社。04年営業三課(野菜部)課長、06年果実部次長、07年同部長、08年常務、09年専務を経て13年5月社長就任
「グループの事業拡大へ足元を固める1年に」
 青果物の一大生産地としてのポテンシャルを誇る九州・熊本の地で、野菜・果物の生産・流通・販売に取り組むFBグループ。藤本物産を核にグループ年商は150億円を突破し、2020年の年商200億円を目指している。
 「今年はグループ全体の事業拡大へ足元を固める1年になる。まずは青果物の加工・製造部門であるフレッシュ工房の合志工場で、早期のフル稼働を目指す」。藤本社長はこう語る。FBグループでは、フレッシュ工房が一昨年12月、合志市に加工拠点を開設。合志市ほか、県内外で生産された青果物を加工後、グループの物流部門である潟Pイ・エフ物流が、九州一円の量販店や小売店などに配送している。稼働率は現在70%で、スタッフはパート含め70人が在籍。来年には150人体制を見込むなど、積極的な雇用促進にも力を入れ、県北の加工拠点として青果物の受入体制を強化していく。
 「数年以内には、グループ内における生産部門への設備投資を計画しているほか、主力の青果物卸では九州内の納品シェアを拡大していく。生産から販売までの一貫体制を強みに各事業部門を深掘りし、年商200億円の目標達成へまい進したい」。藤本社長は中期の経営計画をこう話しており、グループの成長ビジョンである「青果物流通のトータルカンパニー」として次の時代へ歩みを進める。
〒860-0058 熊本市西区田崎町414-12 TEL096(354)1335 FAX096(353)6452 http://www.fjmt.co.jp
創業/1948(昭和23)年6月 設立/1962(昭和37)年12月 資本金/3600万円 事業内容/青果物の仲卸および小売、生産地からの直接仕入れ・販売・輸入青果物の卸、バナナの着色加工、ドライフルーツ類の卸、青果物の加工業務 直営店/くまなん店、薄場店、芦北店、子飼店、清水店、泗水店、武蔵ヶ丘店、人吉店、御船店、萩原店、柳川南店、九品寺店、菊陽店、三潴(みずま)店、松橋店、荒尾店 支店/九州中央支店(佐賀県鳥栖市)、沖縄営業所(那覇市) グループ会社/潟tレッシュダイレクト 潟tレッシュ工房 潟Pイ・エフ物流 グループ売上高/153億円(2015年5月期) グループ従業員/350人(パート含)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2016年2月29日発行分)の掲載内容です。