�樺ﾟ屋百貨店   
 久我 彰登  （くが　あきと）

プロフィール

熊本市出身、1955年12月31日生まれ、60歳。宮崎大学農学部卒。78年�樺ﾟ屋百貨店入社、93年経営戦略室人事課課長、01年取締役、09年同総合企画部主管兼業務部主管を経て11年社長に就任。熊本商工会議所副会頭も務める

“ソリューションプロバイダー”としての百貨店づくりに着手

　昨年、２０１２年から始めた第一次中期経営計画でのリモデルが完成した鶴屋百貨店。久我社長は「基礎づくりという部分については、おおむね満足しています」と手応えを感じている。昨年11月から開講した「鶴屋ラララ大学」も、「お客様とのコミュニケーションを深化させる」という久我社長の方針を、若手社員が具現化した形の一つとなった。今後の10年を見据えた計画策定に入った久我社長は「ＩＣＴを利用したｅーコマースを実現するためデジタル化の推進に取り掛かりたい」と話す。「鶴屋百貨店には専門性の高い知識を持つ従業員が多数いますが、リアルの世界だとお客様からのニーズの収集についても限界があります。しかし、デジタル化することでお客様のニーズに対し多くの知識で対応できれば、有益で質の高い情報を提供できるのではないでしょうか」と久我社長は“ソリューションプロバイダー”としての鶴屋百貨店の将来像を描いている。
　今年のテーマとして「ＡＣＴII64」を掲げた久我社長は、「ハード面での整備は一段落したので、次の10年をイメージした第２幕の始まりという意味です。ここでは人材育成も含めたソフト面での整備を進めます。特に女性社員の登用を推進し、数年後には当社初の女性執行役員が誕生できればと考えています」と次の成長に向けた新たな体制づくりの一歩を踏みだす。