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潟Cズミ車体製作所  
 古庄 忠信  國武 幸弘  (ふるしょうただのぶ  くにたけゆきひろ)

  代表取締役会長  代表取締役社長
左から國武幸弘代表取締役社長、古庄忠信代表取締役会長
左から國武幸弘代表取締役社長、古庄忠信代表取締役会長
プロフィール
ふるしょう ただのぶ
熊本県菊池郡大津町出身、1945(昭和20)年7月17日生まれの70歳。熊本市立実務商業学校(現・熊本市立総合ビジネス専門学校)卒。66(昭和41)年潟Cズミ車体製作所に入社、93(平成5)年から3代目社長、2014(平成26)年8月会長に就任。現在、(社)日本自動車車体工業会副会長・特種部会会長などにも就いている。趣味は読書。座右の銘は「まごころ」。

くにたけ ゆきひろ
熊本県上益城郡益城町出身、1963(昭和38)年2月10日生まれの53歳。熊本商科大学(現・熊本学園大学)商学部商学科卒業。2001(平成13)年1月潟Cズミ車体製作所に総務部長として入社、02(平成14)年8月取締役、04(平成16)年8月常務、08(平成20)年8月専務、14(平成26)年8月社長に就任。趣味はゴルフ、読書。
『品質の日本一』は「世界に誇る日本のものづくり」に
 日本自動車車体工業会の中でも伝統と実績を誇る潟Cズミ車体製作所。検診車・特種車・福祉車両等のメーカーとして確固たる地盤を構築。今年で創業85周年、設立65周年と節目の年を迎えた熊本県が誇る業界トップ企業だ。昨年3月には功績が認められ国が選定する「がんばる中小企業・小規模事業者300社」にも選ばれた。
 同社はレントゲン装置を搭載した検診車の生産台数は日本一だが、古庄会長、國武社長ともども「シェアの日本一も大事かもしれませんが、私たちは“品質の日本一”を継続して達成することをテーマに研究・開発・製造に取り組んでいます」と話す。
 その一環として同社は、「廉価版電気(EV)バス開発」を推進し、2、3年後の実用化を目指している。「社会的にも路線バスを廉価な価格でEV化に改造できれば、排ガスによる環境汚染の軽減、経済効果にも大いに貢献できます」と國武社長。注目される開発業務に感化されるように、昨年から同社の工場見学が相次いでいる。さらに、今年は新たにマレーシア向けのEVバス10台の受注も決定し、繁忙期の中、納車準備も進行中。
 古庄会長が「技術革新が進む中、高品質なものづくりに終着点はないと考え、今年も“品質の日本一”を目指します」と語る背景に、『世界に誇る日本のものづくり』の原点が垣間見れる。
〒869-1222 熊本県菊池郡大津町岩坂3258-4 TEL096(279)1733 http://www.izumishatai.co.jp
創業/1931(昭和6)年 設立/1951(昭和26)年 資本金/4319万5千円 従業員数/105人 事業内容/検診車・特種車・福祉車両の製造・販売業、全車種車両の車検整備業、板金塗装、バスEV改造、福祉車両レンタカー業、中古車販売業、フミコーティング取扱店 出先/福岡営業所、東京営業所
※この記事内容はくまもと経済3月号(2016年2月29日発行分)の掲載内容です。