トップ Leaders 熊本のトップ群像 (学)昭徳学園 九州動物学院 竜之介・褐F電総業
Leaders 2017熊本のトップ群像

(学)昭徳学園 九州動物学院 竜之介・褐F電総業  
 徳田 竜之介  (とくだ りゅうのすけ)

  理事長 社長
プロフィール
鹿児島県出身、1961(昭和36)年11月11日生まれの55歳。九州学院高校ー麻布大学獣医学部獣医学科卒。同大卒業後、東京都で6年間、動物病院に勤務。94年4月、竜之介動物病院開院、2004年九州動物学院開校、07年ペットリゾート「R-one」オープン、08年蒲ウ之介を設立、11年無線のクマデンを取得。15年9月、(学)昭 学園設立。趣味は車、アマチュア無線。 田社長自らアマチュア無線の資格を取得しており、現在1級取得に向けチャレンジ中
狂犬病撲滅を通して、バリと友好の架け橋に
動物医療への情熱はついに国境を越えた。「私がやらなきゃ誰がやる」が口癖。獣医師徳田社長の次の挑戦の舞台はインドネシアのバリだ。
 バリでは2008年の狂犬病発生以降、島全体で被害が拡大。感染を恐れて観光客が減り、経済活動の8割を支える観光業に打撃を与えている。「狂犬病撲滅に知恵を貸してください」。熊本県と国際交流促進のMOU(覚書)を締結した昨年11月に来熊したバリのパスティカ州知事は、その窮状を徳田社長に訴えた。 
 徳田社長はすぐさま竜之介動物病院のメンバーを率いて現地入り。人と動物のQOL向上を目指して野良猫の無料不妊手術ボランティアに取り組んだ経験から、「バリに50万頭いる全頭に狂犬病ワクチンを接種し、避妊去勢手術を実施すれば撲滅できる」と確信し、その場で協力を約束した。「我々が狂犬病をどう撲滅できるかを世界が注目している。バリの事例をアジアのモデルケースにしたい」と意気込む。
 今後は現地獣医師を指導するとともに、野良犬を捕まえて不妊手術を実施し、元に戻す「TNR作戦」を展開。2年以内の撲滅を目指す。将来的には九州動物学院に留学生を受け入れ、現地医療水準を向上させる構想も描く。「狂犬病撲滅を通してバリと友好の架け橋になる」。常に挑戦し続ける 田社長に今年も目が離せない。
[竜之介]〒860-0811 熊本市中央区本荘6-16-34 TEL 096(363)0033 http://www.ryunosuke.co.jp
設立/2008年1月 資本金/1000万円 事業内容/竜之介動物病院、ペットリゾート「R-one」運営 従業員数/65人
[熊電総業]〒862-0942熊本市東区江津3-4-23  TEL 096(379)9999 http://www.kumaden.com/
設立/1973年9月 資本金/1000万円 事業内容/アマチュア・業務用無線及び防犯カメラ・パソコン販売 従業員数/10人
※この記事内容はくまもと経済3月号(2017年2月28日発行分)の掲載内容です。