Leaders 2017熊本のトップ群像

藤本物産   
 藤本 泰弘  (ふじもと やすひろ)

  社長
プロフィール
1975(昭和50)年8月13日生まれの41歳。熊本市出身。98年九州東海大学卒業後、同社入社。04年営業三課(野菜部)課長、06年果実部次長、07年同部長、08年常務、09年専務を経て13年5月社長就任
将来見据えた人づくりで、組織体制を強化
 青果物の生産・卸・流通・販売で熊本を代表する実績を持つ藤本物産グループ。昨年は熊本地震で本社2階が大きなダメージを受けたが、6月末には本社建物の改修工事が完了し、2016年5月期決算は前期比10%増の売上168億円と好決算を記録した。
 最近の動向としては、合志市に2014年末、県北における青果物流通の拠点となる加工所を新設。開設から2年で稼働率は80%に達し、100人のスタッフを抱える事業所に拡大した。また今夏からは、同社が資本参加する農業ベンチャーで、10棟1ユニットの高性能ハウスを県内の複数の生産農家に賃借し、野菜の生産性向上を支援する事業がスタート。ハウスを貸した農家に生産を委託し、スーパーへの卸を同社が担うという仕組みを構築する。
 中期経営計画では、3年後の2020年に年商200億円を見込む同グループ。今後は生産・卸・流通・販売の各事業を深掘りし、熊本を起点に九州における青果物卸のシェア拡大を図り、組織体制を強化する。そのカギとなるのは、若く行動力ある人材の育成であり、藤本社長は「商品の仕入れから販売まで、さまざまな仕事現場を体験させながら主体性のある社員を育て、グループとして新たなマーケットを開拓していく」と、将来を見据えた“人づくり”に本腰を入れていく決意だ。
〒860-0058 熊本市西区田崎町414-12 TEL 096(354)1335 FAX 096(353)6452 http://www.fjmt.co.jp 
創業/1948(昭和23)年6月 設立/1962(昭和37)年12月 資本金/3600万円 事業内容/青果物の仲卸および小売、生産地からの直接仕入れ・販売・輸入青果物の卸、バナナの着色加工、ドライフルーツ類の卸、青果物の加工業務 直営店/くまなん店、薄場店、芦北店、子飼店、清水店、泗水店、武蔵ヶ丘店、人吉店、御船店、萩原店、柳川南店、九品寺店、菊陽店、三潴(みずま)店、松橋店、荒尾店 支店/九州中央支店(佐賀県鳥栖市)、沖縄営業所(那覇市) グループ会社/潟tジモトホールディングス潟tレッシュダイレクト潟tレッシュ工房潟Pイ・エフ物流 グループ売上高/168億円(2016年5月期) グループ従業員/330人(パート含)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2017年2月28日発行分)の掲載内容です。