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Leaders 2017熊本のトップ群像

熊本大同青果  
 月田 求仁敬  (つきだ くにたか )

  社長
最前列中央が月田社長。背景は同社セリ場の壁に県立熊本西高美術部が描いた壁画「Tomorrow」(昨年9月完成)
最前列中央が月田社長。背景は同社セリ場の壁に県立熊本西高美術部が描いた壁画「Tomorrow」(昨年9月完成)
プロフィール
熊本市出身、1958(昭和33)年4月3日生まれ、58歳、明治大学農学部卒。84年熊本大同青果鞄社、95年から専務として現場の指揮に当たり98年社長に就任。趣味はゴルフ、読書
県外市場の開拓目指し各種商品群の整備を推進
 一昨年から部門別採算制度を導入した熊本大同青果。これは従来社内あった部門を20部門に細分化し、部門ごとに採算を出させる取り組みだ。「リーダーが増え、モチベーションやコミュニケーション能力が上がっています。そして扱う品目を絞っているので、商品に対する理解も深まっているようです」と月田社長は手応えを感じており、昨年3月期決算では売上高が、初めて300億円を超えるなど実績として表れている。また併せて就労環境の改善も進めた結果、昨年11月には熊本県の「ブライト企業」の認定も受けた。
 さらに昨年サイトの名称を変更した「熊本とっぺん市場」の市場開拓を進めるため、通販部では増員を図り、テレフォンアポイントの体制を整えている。また乾燥・粉末野菜「HOSHIKO」を製造・販売している関連会社の野彩八巻鰍ナは、ゴボウを使用した野菜シリアルの新商品「GOBONOLA」を開発するなど、料理別にブレンドを変えた新商品の開発に余念がない。今年は更なる商品群の拡大を目指し、大津町に生産工場の新設も計画している。月田社長は「地震後は東京、大阪などの大都市圏からの注文も増加し、励ましの言葉もいただいています。私たちも美味しい野菜を多くの県外の人たちに食べていただき、“熊本は元気です”ということを全国に発信できればと思っています」と話し、全国市場の開拓に向け挑戦を続ける。
〒860-0058 熊本市西区田崎町484 熊本地方卸売市場内 TEL 096(323)2500 FAX 096(323)2503  http://www.oyasai.ne.jp
熊本とっぺん市場アドレス  http://10831.jp
創業/1948年5月 設立/1961年3月 資本金/3,000万円 事業内容/青果物卸売業(市場) 売上高/306億8,600万円(16年3月期)従業員数/195人(グループ全体、パート含む) 関連会社/熊本大同ホールディングス梶A椛蜩ッリース、野彩八巻
※この記事内容はくまもと経済3月号(2017年2月28日発行分)の掲載内容です。