岩永組  
 岩永 一宏  （いわなが かずひろ）

プロフィール

熊本市出身、1964（昭和39）年生まれの52歳。濟々黌高校ー日本大学生産工学部建築工学科卒。2001年代表取締役副社長、03年11月社長就任。熊本城観光交流サービス�且謦�役。14年5月（一社）熊本県建築協会会長。座右の銘は「即行即止」。趣味は草むしりと料理。愛読書は「ロータリーの友」

復旧復興に使命感、建設業のイメージアップも図る

　地場大手建設業として百余年の歴史を持つ�滑竕i組。
　昨年の熊本地震では４月14日の発震直後から緑川野田地区の法面復旧工事に着手したほか、瓦が落ちた住宅のブルーシートがけやがれき撤去など応急処置に奔走。土木部門、建築部門、リフォーム部門が一丸となって、重要な生活インフラの復旧で存在感を発揮し、改めて建設業が社会に果たす役割と重要性が広く認識された。岩永社長は「今後も熊本の復旧・復興に向けて使命感を持って取り組んでいきたい」と意気込む。
　震災によってストップした現場も５月には再開。今年度は「熊本市立平成さくら支援学校」などを完成させたほか、熊本市と熊本桜町再開発�鰍ｪ主体となって複合施設を整備する「桜町再開発」の施工に地場建設業を代表して名を連ねている。復興のシンボルともなる新たな熊本のランドマーク建設に、同社が長年築き上げてきた技術力が一助となる。
　復興に欠かせないのがマンパワーだが、同社では以前から従業員が働きやすい職場づくりに取り組んでおり、建設業を志す若者の活躍の場となっている。昨年２月には「熊本県ブライト企業」の認定を受け、女性社員も活躍するなど率先して建設業のイメージアップに取り組んでいる。
　「復興」と「人材育成」に挑戦する百年企業は常に将来を見据えている。