��シアーズホーム  
 丸本　文紀  （まるもと　ふみのり）

プロフィール

熊本市出身。1955年（昭和30年）5月8日生まれの61歳。済々黌高校ー中央大学商学部卒。89年4月不動産業のシアーズコーポレーション設立、93年住宅建設への進出を機に「シアーズホーム」に社名変更。2002年10月共同出資で�褐ｧ民百貨店を設立し、くまもと阪神社長に就任。3期6年務め退任。公益財団法人オイスカ熊本県支部長、中央大学学員会（同窓会）熊本支部長などを兼務。趣味は読書と仕事。座右の銘は「全力投球」

「福岡展開」と「ブライト」戦略で九州NO.1へ

　福岡マーケットの開拓を加速させている。昨年、福岡市中央区と大野城市に展示場をオープン、福岡県内の展示場を５店体制とした。４月には福岡市場攻略の司令塔となる福岡支店（敷地面積１０００坪、延べ床面積４００坪）を大野城市内に開設する。
　福岡市場開拓の進展に、熊本地震による県内住宅需要の拡大も加わり、２０１７年４月期の売上高は１１０億円を超えそうだ。熊本に久方ぶりに登場する１００億円企業である。
　「18年４月期の目標は１５０億円。次のステップは２００億円、九州トップの住宅会社を目指す」
　被災住宅の復旧・復興に責務を負う地場住宅会社として、また創業の地として熊本を重視しながら、成長戦略を福岡市場の開拓に据える。シアーズホームグループの２０１６年度受注棟数は約７４０棟。８００棟達成で九州トップの座を確実にするが、着々と射程圏内に捉えつつある。
　福岡市場開拓とともに丸本社長が今後の成長の鍵と見るのが「社員満足度の向上」だ。同社は昨秋、働きやすい職場環境の整備に積極的な企業を認定する県の『ブライト企業』に選ばれたが、丸本社長は「ブライト企業の名に恥じぬ社内環境の整備に今後も力を入れたい。社員が長く働いてくれる企業は成長する。シンプルなことを本気でやる」と、「福岡戦略」と「社員満足度向上」を両輪に九州ナンバーワンを目指す。