��宇佐美工業  
 宇佐美 和男  （うさみ　かずお）

プロフィール

1967（昭和42）年5月22日生まれの50歳、熊本市出身。九州学院高校̶熊本工業大学中退。土木工事会社に勤務後、個人事業で化粧品販売やエステティックサロン経営、通信カラオケ機器販売など、さまざまな業種に携わり失敗。その後、解体工事会社勤務を経て、1995（平成7）年に宇佐美工業を創業。グループ従業員120人を抱える会社に成長させた

時代を捉え、新しい建設業の“働き方”創造

　創業23年を迎える�渇F佐美工業は、土木工事を主力に九州有数の実績を持つ測量・設計・調査といった建設コンサルタント、さらに近年は安心・安全な家づくりをコンセプトにした「ハイスピード工法」と呼ばれる地震と液状化に強い地盤改良工事の実績が大きく拡大し、事業を通じ熊本の震災復興に貢献している。
　そんな同社の２０１８年のテーマは、時代を捉えた新しい建設業の“働き方”の創造だ。同社では若い世代や女性も活躍できる新しい建設業の環境整備を進行中。具体的にはＧＰＳ・レーザー・ドローンを使った測量や３Ｄモデリングの実施、またバックホゥのマシンガイダンスやブルドーザーのマシンコントロールシステムなど建設機器のＩＣＴ化による情報化施工を行うなど、建設業のＩＣＴ化を通じて建設現場の安心・安全な環境づくりと生産性向上を目指す。一方、深刻化する人手不足への対応策として、今年４月にベトナム・国立ハノイ土木大学卒の５人が正社員として入社する。宇佐美社長は「今後も外国人労働者を積極活用し、将来的には接点のできたベトナムへ現地法人を設立する構想を練っている」という。
　バブル崩壊後に創業し、宇佐美社長が一代で地場有数の建設会社に成長させた同社。今後も経営基盤の強化と震災復興を通じた社会貢献を全社一丸となり、進めていく。