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KMバイオロジクス  
 永里 敏秋  (ながさと としあき)

  社長
プロフィール
益城町惣領出身、1957(昭和32)年10月生まれの61歳。熊本大学大学院薬学研究科修士課程修了。83年明治製菓梶i薬品部門)入社、2003年11月明治魯抗有限公司総経理(中国)、11年6月Meiji Seika ファルマ潟oイオサイエンス研究所所長、14年6月執行役員生産本部長、18年1月取締役執行役員生産本部長(バイオ医薬事業推進部、バイオサイエンス研究所管掌)などを歴任し18年7月KMバイオロジクス且ミ長就任。Meiji Seika ファルマ取締役を兼務する。趣味はゴルフ、ウォーキングほか
信頼回復に向け、工場制導入など組織を刷新
 1月7日に年始式を開催。永里社長は「今年は、真の意味でKMバイオロジクスがどのように変わっていくのか、本当に試される年。信頼の回復に向けて頑張っていこう」と全従業員1900人に呼び掛けた。
 同社は、昨年7月に明治グループと熊本県、県内企業7社による地元連合が出資して発足、化学及血清療法研究所(化血研)からヒト用ワクチン、血漿分画製剤、動物用ワクチンなどの主要事業を承継した。
 就任以来「化血研時代の失った信頼を取り戻すための仕組みづくり」に取り組み、改革を進めてきた永里社長。1月1日付でガバナンス(企業統治)とコンプライアンス(法令順守)体制の強化を図るため、監査機能の強化、工場制の導入などを柱とする組織改編を実施した。監査室を監査部に昇格し、社長直轄の組織としてコンプライアンス室を新設した。熊本、菊池、合志の各事業所に工場長を置き、責任と権限を明確化した。併せて企業理念・行動指針、制服も一新し、全社一丸となって新しい会社を創っていく気運を高めた。
 「最優先事項は信頼回復であり、スピード感を持って社内体制を強化していく。感染予防の重要性が高まる中、ワクチンと血漿分画製剤の安定供給に努めていく。無限の可能性を秘めたバイオテクノロジーを駆使し、一歩先を行く独自の価値を創造していくことに努めたい」と同社の新たな歴史が始まる。
〒860-8568 熊本市北区大窪1丁目6-1 TEL096(344)1211 http://www.kmbiologics.com
設立/平成30年3月 資本金/250億500万円 事業内容/ヒト用ワクチン、動物用ワクチン、血漿分画製剤の研究・開発・製造・供給、新生児マススクリーニング検査 従業員/1,885人(2019年2月現在) 役員/代表取締役会長 松尾正彦、代表取締役社長 永里敏秋、取締役 左座理郎、佐々木優慈、中山峰男、本松賢、西川正明、監査役 松住峰夫、富田正夫 主な製品/ヒト用ワクチン(インフルエンザ、DPT-IPV、日本脳炎等)、血漿分画製剤(ベニロン、バイクロット、ボルヒール等)、動物用ワクチン(オイルバックス、スイムジェン等)  事業所/本社・熊本事業所、菊池研究所、合志事業所、阿蘇事業所、東京営業所、配送センター
※この記事内容はくまもと経済3月号(2019年2月28日発行分)の掲載内容です。