Leaders 2019熊本のトップ群像

滑ロ美屋  
 東  健  (ひがし けん)

  社長
2月に実施した自社展示会にて。丸美屋ほか関連会社の武双庵、農匠なごみが自社商品をPR。写真中央が東健社長
2月に実施した自社展示会にて。丸美屋ほか関連会社の武双庵、農匠なごみが自社商品をPR。写真中央が東健社長
プロフィール
菊池郡大津町出身、1951(昭和26)年7月3日生まれの67歳。74年3 月同社入社、94年常務取締役、2002年社長就任。趣味はゴルフ。お城 納豆・お城豆腐ブランドを展開するほか、第3の柱として納豆・豆腐以 外の農産物加工商品販売にも着手。12年には農業法人株_匠なごみ を設立するなどさまざまな改革を打ち出している 
ひきわり納豆、九州シェアNO.1!商品開発にも尽力
納豆、豆腐の製造・販売を行う滑ロ美 屋は 17 年に大豆挽き割り能力を増強 するための設備投資と通常のひきわり 納豆の粒をより細かくした「お城納豆 ひきわり極小」を発売。以来、ひきわり 納豆シリーズの人気を順調に伸ばし生 産量は以前の2倍に成長、ひきわり納 豆のシェア率は「九州NO.1」を誇り、 食卓に欠かせない存在として多くの消 費者に愛されている。4月からは昨年に 続き、アイドルグループHKT 48 を起 用したCMを公開、新鮮で風味豊かな 同商品をPRする考えだ。また、昨年 10 月には食品安全マネジメントシステム に関する国際規格FSSC22000 を取得。3月には南関工場内に納豆を 発酵させる室(むろ)を3室増設するな ど、さらなる品質向上に向け尽力する。  関連会社の兜髄o庵は昨年、菊水工 場直送の生おからを総重量に対して 30 %使用したことなどが特徴の冷凍パン 「おからパン」を発売した。健康に配慮 した同商品は好評で着実にファンを増 やし、現在、1日の生産量1千個を目指 し取り組む。今春には農匠なごみが「お から良品シリーズ」第2弾として国産 の乾燥おからを発売予定。丸美屋では 納豆に雑穀米を混ぜた「雑穀米納豆」を 手作りの数量限定で発売するなど、商 品開発にも積極的だ。「他社に負けない 商品開発を常に考え、チャレンジしてい きたい」。東社長は意気込み、今後も味 へのこだわりはもちろん健康に配慮し た商品開発に力を注ぐ。
2月に実施した自社展示会にて。丸美屋ほか関連会社の武双庵、農匠なごみが自社商品をPR。写真中央が東健社長
DATA

※この記事内容はくまもと経済3月号(2019年2月28日発行分)の掲載内容です。