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汲らき石材  
 荒木正人  (あらきまさと)

  社長
プロフィール
1972(昭和47)年10月10日生まれの46歳。東海大二(現東海大星翔)高校―国際航空専門学校卒。航空機関係会社に就職し、警視庁航空隊の委託整備などに従事。2003年あらき石材社長就任。経済産業省公認石匠位、厚生労働大臣認定一級技能士(石材加工、石張り)、墓地管理士
地震に強い「最強のお墓づくり」を追求
 今年で81年目を迎える墓石設計・施工の汲らき石材は、「最強のお墓づくり」を目指し、強いこだわりと情熱で独自の歩みを進めている。
 元航空業界のエンジニアという異色の経歴を持つ荒木社長は、東日本大震災後の被災地への視察で被害の大きかった墓とそうでないものの違いが施工にあると確信。災害に強い墓の研究を重ね、基礎工事や接着方法、特注の固定用金具などノウハウを確立していった。先の熊本地震では多くの墓石が倒壊した中、同社の墓石の倒壊率は震源地の益城町でも2・5%程度と、荒木社長が推し進めてきた「最強のお墓づくり」が間違っていなかったことが証明された。
 昨年には益城町広崎に最新式の自動研磨機と自動切削機を備えた新工場が完成。石材のツヤを見やすい工場内の明るさ、整理整頓しやすい十分なスペース、事故防止のため段差なしにするなど元技術屋としてのこだわりを具現化した。近く旧工場からISO9001認証工場の書き換えを予定している。また、春頃をめどに敷地内に墓石や銘石、古道具、加工工程などを展示するショールームをオープンすることにしている。
 「世界情勢に左右されないよう、お墓のことはすべて当社だけで完結できる体制の確立を進めるとともに、石材店として社会貢献にも取り組んでいきたい」と荒木社長は意気込む。
〒862-0911 熊本市東区健軍2丁目19-13 TEL 096(368)2561 http://www.arakisekizai.com
創業/1938(昭和13)年 設立/2001(平成13)年 資本金/500万円 事業内容/墓石の設計・施工、墓地の販売・ご紹介、墓誌追加彫刻・埋葬・改装のお手伝い、墓地の整理、墓地の名義変更、神社・仏閣の工事、記念碑・石灯籠・石製品の製造・販売 関連会社/鰍らきサポート
※この記事内容はくまもと経済3月号(2019年2月28日発行分)の掲載内容です。