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熊本保健科学大学  
 ア元 達郎  (さきもと たつろう)

  理事長・学長
プロフィール
1945(昭和20)年1月28日生まれ74歳。鹿児島県出水市出身。大阪大学大
学院工学研究科博士課程単位取得退学、73年熊本大学工学部講師、79年助
教授、オハイオ州立大学客員助教授、84年教授、2002年工学部長、熊本大学
長(第11代)、04年国立大学法人熊本大学長(初代)、10年放送大学熊本学習
センター所長、15年4月に熊本保健科学大学学長就任、17年から㈻銀杏学
園理事長・学長に就任、専門は橋梁・構造工学、工学博士、熊本大学名誉教授
変革の時代に対応すべく3ビジョンを策定し教育改革を推進
 熊本保健科学大学では2030年
に向け「保健医療系大学として我が国
におけるリーディング大学の一つとな
る」という目標を掲げ、「社会の変化に
対応し、リーダーシップを発揮できる
医療技術者の養成」、「地域に根差し、
地域と共に歩み、社会の幸福実現に貢
献」、「
10
年後も
20
年後も選ばれ続ける
ためのブランド力の強化」という3ビ
ジョンを策定した。
 これらのビジョンを実現するため、
卒業認定・学位授与の方針、教育課程
編成・実施の方針、入学者受入の方針
を定め、このポリシーを点検・確認し、
教育の質保証と改善に努めるため、大
学・学部の学修成果の評価方針(アセ
スメントポリシー)を定めた。
 学生に向けては今年4月から卒業
認定・学位授与の方針を含む
12
項目の
熊保大生到達目標(コンピテンシー)
を設定、その達成度を、毎学期、修学
ポートフォリオに可視化し、学修成果
を把握・評価する方法を導入する。
 「2030年は人口が減少し超高齢
化社会へと人口動態が変化すること
で、社会に変化が起こることが予測さ
れています。国は医療・介護制度改革
に着手し、地域包括ケアシステムの構
築に動き始めています。そのため医療・
介護の分野でもこれらの状況に対応
し、新たな時代に活躍できる人材の育
成を行い、日本の保健医療をリードす
る大学を目指したい」とア元理事長・
学長は、大学の未来像を描いている。
〒861-5598 熊本市北区和泉町325 TEL096(275)2111 FAX096(245)3126 http://www.kumamoto-hsu.ac.jp
創立/1959(昭和34)年化血研衛生検査技師養成所として設立、1960(昭和35)年熊本医学技術専門学校と改称、1968(昭和43)年銀杏学園短期大学開学、2003(平成15年)
熊本保健科学大学開学(保健科学部 衛生技術学科、看護学科)、2007(平成19)年保健科学部リハビリテーション学科増設、助産別科新設、2009(平成21)年大学院(修士課程)
新設、キャリア教育研修センター開設、2011(平成23)年言語聴覚学専攻新設、衛生技術学科を医学検査学科に改称、2013(平成25)年作業療法学専攻を生活機能療法学専攻
に改称 学部構成/保健科学部(1学部3学科) 医学検査学科 看護学科 リハビリテーション学科(理学療法学専攻・生活機能療法学専攻・言語聴覚学専攻) 大学院保健科学研究科
保健科学専攻(修士課程) 助産別科 キャリア教育研修センター認定看護師教育課程( 脳卒中リハビリテーション看護・認知症看護) 学生数/1,549人
※この記事内容はくまもと経済3月号(2019年2月28日発行分)の掲載内容です。