不二高圧コンクリート��  
 岸川 健太郎  （きしかわ　けんたろう）

プロフィール

熊本市子飼本町出身、1959(昭和34)年12月
20日生まれ、59歳。東洋大学経営学部卒。82
年住友セメント��(現住友大阪セメント)入社、
85年４月不二高圧コンクリート�鞄�社、90年
常務を経て98年11月に社長就任。趣味はス
キー、ゴルフ、テニスなど

プレキャスト化商品の開発で復興工事推進にも貢献

熊本県コンクリート製品協同組合理
事長・九州コンクリート製品協会会長
を務める岸川社長は「私たちの仕事は
公共事業が主体になりますが、民需も
含めて人手不足は依然タイトな状態だ
と思います。当然、災害関係の事業が優
先順位として先に来ますから、先送りに
なった地震以前に設計を組んであった
工事などが、今年度の10月以降は集中
して出てきています。そのため、業界とし
ては対応できない商品も出てきていま
す」と業界の現状を話す。
　中でも特に河川系の中型ブロックは
品薄が続いているが、従来のブロックで
は専門のブロック工がいないと施工が困
難だ。そのため同社では機械積が可能な
水平平積型ブロック「レベルウォール」を
販売している。「発注元の自治体が国土
交通省から、間知ブロックの同等品とし
て許可を受けた商品です。まずは水害
防止のため、この中型ブロックを使い、益
城町の河川護岸工事などを集中的に実
施しているところです」と状況を説明す
る。更に同社では現場打ち工程を省力
化させた新商品の移動式ガードレール
基礎ブロック「ＧＵブロック」を開発、全
九州をエリアとして販売を開始した。
　「復興需要を含め、人手不足、商品不
足などの課題を解決するのが、我々プレ
キャストコンクリート業界だと思いま
す。今後も建設現場での安心・安全かつ
工期短縮の実現にお役に立てる新商品
の開発を進めたい」と岸川社長は更なる
商品開発に意欲を見せる。