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蒲ウ之介・褐F電総業  
 コ田 竜之介  (とくだ りゅうのすけ)

  社長
コ田社長と愛犬の「命尊(メイソン)」
コ田社長と愛犬の「命尊(メイソン)」
プロフィール
鹿児島県出身、1961(昭和36)年11月11日
生まれの57歳。九州学院―麻布大学獣医学部
獣医学科卒。同大卒業後、東京都で6年間、動
物病院に勤務。94年4月、竜之介動物病院開
院、2004年九州動物学院開校、07年ペットリ
ゾート「R-one」オープン、08年蒲ウ之介を設
立、11年無線のクマデンを取得。15年9月、
(学)昭コ学園設立。趣味は車、アマチュア無
線。コ田社長自らアマチュア無線の資格を取
得しており、現在1級取得に向けチャレンジ中
動物介在教育に尽力し動物の地位向上へ
少子高齢化や核家族化が進み、ペットが家族の一員として飼い主の心の支えとなる一方、動物は「汚い」などマイナスイメージを持つ人もいまだ多い現代。これまで、動物の地位向上を目指し、熊本地震ではペットと一緒に避難できる同伴避難所の開設や、ペットが亡くなった際に忌引き休暇を取れる制度導入など、業界のパイオニアとして数々の改革を打ち出してきたコ田社長。「今後は動物とともに幼稚園や小学校を訪ね命の尊さや思いやりの心を育む動物介在教育が重要になってくる。活動を通じ動物が人に与えるプラスの効果についても伝えることで、動物が社会の一員として認められることにつなが」と語る。
 最近では、ペット防災や野良猫の不妊手術運動をテーマにした講演も積極的に行い、動物が社会の一員になることで実現するより良い社会についても啓蒙。加えて小学生向けに獣医師の仕事の魅力や働く楽しさを伝え、深刻化する人手不足解消に向けても尽力する。
 1月から、朝日小学生新聞で熊本地震での取り組みがドキュメンタリーで連載されているほか、同取り組みを紹介する本の発行も決まるなど、幅広い世代に対し動物の存在価値を訴え続けるコ田社長。「動物がいることで人との間にコミュニケーションが生まれるなど効果は絶大。まずは家庭や企業でペットを飼い、効果を実感してほしい」と強調し、今後も人と動物のより良い社会実現に向けた挑戦は続く。

※この記事内容はくまもと経済3月号(2019年2月28日発行分)の掲載内容です。