トップ Leaders 熊本のトップ群像 熊本県酪農業協同組合連合会(らくのうマザーズ)
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熊本県酪農業協同組合連合会(らくのうマザーズ)  
 隈部洋  (くまべひろし)

  代表理事会長
プロフィール
山鹿市鹿本町出身。1956(昭和31)年3月4日生まれの63歳。鹿本農業高校卒。2012年鹿本酪農農業協同組合組合長。16年6月28日熊本県酪農業協同組合連合会会長就任。18年7月九州生乳販売農業協同組合連合会会長。趣味はバイク(ハーレーダビッドソン1700ccを所有)
増頭対策などで酪農家を全力で後押し
 全国でも屈指の酪農県として九州の生乳生産をリードし、消費者ニーズに合わせて魅力的な乳製品を発信する熊本県酪農業協同組合連合会。近年力を入れてきた増頭対策などが奏を功し、令和元年度の生乳生産は前年度を上回る見込みとなっている。「4月からは国による増頭に対する新たな助成も始まり、従来行ってきた支援と合わせて酪農家の後押しをしていきたい」と隈部会長。
 乳業部門では、タピオカブームに伴うミルクティー用の原料としてLL牛乳の需要が増加。また、沖縄地区や新規の販売が好調に推移している。春には熊本の牛乳をたっぷり使った「熊本育ち濃厚のむヨーグルト」など新製品5品目を発売する。
 4月には、阿蘇ミルク牧場はオープンから20年という節目の年を迎え、『20周年記念ありがとうフェア』など多彩なイベントを予定している。また、牧場内の牛乳工場においては、園内販売のみならず宅配まで対応できるボトル・ビン兼用の充填機を更新する予定。さらに、将来的には酪農の研修施設として学生や後継者の学びの場を整備したい考え。
 「酪農家戸数減少のなか、生乳生産が伸びているのは、酪農家の方々の頑張りのおかげで力強い。また、その生乳を加工し、『らくのうマザーズ』ブランドとして
販売する営業力も育っている」と酪農・乳業に関わる人材を鼓舞する隈部会長。酪農業の発展のため、常に先を見据えて手を打ち続ける。
〒861-8041 熊本市東区戸島5丁目10-15
TEL096(388)3511 
http://www.mothers.or.jp
設立/1954(昭和29)年4月3日 会員/23会員 出資金/9億7,391万円 事業内容/生乳業務事業、食肉事業、購買事業、指導事業、素畜事業、乳業事業 売上高/600億1,100万円 役職員数/理事14人、監事3人、職員278人 事業所/マザーズ・ステーション(菊池市泗水町・宇城市松橋町・あさぎり町)、食肉課(菊池市七城町)、熊本工場(熊本市)、菊池工場(菊池市泗水町) 支店・営業所/熊本、福岡、北九州、大分、長崎、南九州、関東、関西、中・000 四国 協同会社/マザーズファーム、らくのう運輸 組織理念/生活者と社会の健康を創造する総合酪農組織
※この記事内容はくまもと経済3月号(2020年2月29日発行分)の掲載内容です。