熊本県信用保証協会  
 真崎伸一  （まさきしんいち）

プロフィール

玉名市出身、1955年3月6日生まれの64歳。玉名高校-航空大学校を経て早稲田大学法学部卒。81年県庁入庁、2003年商工観光労働部企業立地課審議員、07年東京事務所次長、09年商工観光労働部企業立地課長、10年同部新産業振興局長、12年同部長などを歴任。15年3月に県庁を退職し、同年7月より現職

「総合支援機関への変革」の総仕上げへ

　中小企業・小規模事業者の円滑な資金繰りをサポートする熊本県信用保証協会。
　近年、信用保証に加え、企業のライフステージに応じた経営支援に力を入れている。県内金融機関や支援機関、士業団体、行政などから構成し、昨年10周年を迎えた熊本県中小企業経営支援連携会議では事務局を務め、創業・再生・事業承継という課題に「ワンチーム」で挑んでいる。また、地方創生への貢献を目的に、これまで
南阿蘇村、熊本市、菊池市、山都町、宇城市、水俣市、熊本県と連携協定を締結し、各自治体が掲げる振興施策の実現を後押ししている。４月からは一定の条件を満たせば経営者保証が不要となる事業承継特別保証の取り扱いが始まる。「事業承継時において、前代表者の個人保証を引き継ぐ必要があり、これが事業承継を阻害する要因となっていた。経営者保証を不要とする新たな保証制度が円滑な事業承継につながることを期待している」と真崎会長は期待を寄せる。
　２０２０年度は「信用保証から総合支援機関への変革」を掲げた第５次中期事業計画の最終年度となる。真崎会長は「当協会の専門家派遣をはじめとした支援制度などをさらに周知し、『困ったときには保証協会に相談しよう』と思っていただける協会にしたい」と抱負を語る。