トップ Leaders 熊本のトップ群像 熊本県果実農業協同組合連合会
Leaders 2020熊本のトップ群像

熊本県果実農業協同組合連合会  
 橋本明利  (はしもとあきとし)

  代表理事会長
プロフィール
玉名市三ツ川出身、1950(昭和25)年11月4日生まれの69歳。玉名高校卒。71年に玉名市農業協同組合(現JAたまな)入職。経済部長、参事などを経て2012(平成24)年JAたまな組合長。17年12月JA熊本果実連代表理事会長就任。趣味はゴルフ。座右の銘は「人尊自磨」
「3つの満足」掲げイノベーションに挑戦
 全国屈指の果樹王国で熊本県果実農業協同組合連合会の舵取りを担う橋本明利会長。
 昨年は65周年を機に、青果事業、加工事業、JA連合会組織としてのあるべき姿を明文化するため、「地域から全国へ、果実の素晴らしさを発信する」「安心で高い品質の製品を提供し、信頼される」「協同の和をもって、地域社会の発展に貢献する」という会訓を定めた。
 誕生30年となるデコポンは熊本発祥であることが知られているが、天皇陛下即位に伴い昨年11月に開かれた大嘗祭で供納したほか、同連合会としては初めて香港でデコポンや秋麗梨を販売した。また、「今後世界に通用するのは一次産業、すなわち農業」と話す橋本会長は、自社商品である「ジューシー」のさらなる普及とともに海外展開も視野に入れる。環境への取り組みにも力を入れており、平成16年から地下水涵養事業を継続しているほか、今年から製造工場の燃料をA重油から液化天然ガス(LNG)に転換し、二酸化炭素排出量削減につながるよう図った。
 就任以来、「JA組織の経営の安定化」「農業所得の最大化」「職員のモチベーション向上」という3つの満足を掲げ、生産者や職員とのコミュニケーションを怠らず現場第一主義を貫く橋本会長。そのイノベーションへの挑戦に注目が集まる。
〒861-8514 熊本市東区小山町1846 
TEL096(389)3311 
http://3kj.jp
設立/1954(昭和29)年9月 出資金/19億2,640万円 事業内容/青果物の生産指導・販売および清涼飲料水の製造販売、農産物の加工販売 
取扱高/535億円(令和元年9月期)うち青果部門が175億円、加工部門が360億円 役員/19人(理事16人、監事3人) 事業所/熊本工場、白州工場(山梨県)、大田市場事務所、東京営業所、大阪事務所 子会社/褐F本フルーツセンター、潟Wューシー
※この記事内容はくまもと経済3月号(2020年2月29日発行分)の掲載内容です。