ナカヤマ精密��  
 中山 愼一  （なかやましんいち）

プロフィール

大阪府茨木市出身。1960（昭和35）年2月18日生まれの60歳。大学を卒業後、87年ナカヤマ精密入社。製造、生産管理、営業を経て93年取締役熊本工場統括、2001年12月から現職。趣味はスポーツ、小型機の操縦

「メード・イン・ジャパン」にこだわり50周年

　半導体関連や家電製品、宇宙関連、医療関連、スマートフォンコネクタ等の電機部品など精密金型部品を製造するナカヤマ精密�梶B「メード・イン・ジャパン」にこだわり、高度な手作業の技術に裏付けされたナノレベルの超精密加工を武器に確固たる地位を築き、昨年６月に50周年を迎えた。
　近年は従来の部品加工に加え、ユニットや装置組み立てにも力を入れている。18年には菊陽町のテクニカルセンター敷地内に組み立てや開発を行うテクノラボを開設し、受注も順調に伸びている。新たな通信インフラ・５Ｇ（第５世代移動通信システム）が今年から実用化されることから、需要の高まりを見込んでいる。
　一方、より高い加工精度が求められる市場に対応するため、最新の加工機械への更新はもちろん、手作業の技術向上にも常に取り組んでいる。加えて、幅広いニーズにも対応できるよう、成形機やプレス機、レーザー加工機などを新たに導入している。施設面でも21年度をめどに西原工場の耐震・免震構造への建替工事に着手したい考え。
　社員を大事にする会社として、福利厚生の充実はもちろん、野外でのレクレーションなどに中山社長も率先的に参加し、仕事と遊びのメリハリのある社風を作り上げている。「今後10年は経営を引き継ぐ大きな節目と考え、永続する会社づくりを進めていきたい」と中山社長は未来を見据える。