Leaders 2020熊本のトップ群像

原田木材  
 原田 実生  (はらだ じつお)

  社長
プロフィール
熊本市出身、1966(昭和41)年生まれの54歳。九州学院―日本大学農獣医学部卒。88年潟jコマート入社。スーパーバイザーを経験。89年に父・龍三氏が経営する原田木材鰍ノ入社。主に営業畑を歩み、95年取締役、99年営業部長、2002年専務取締役、05年代表取締役社長就任。㈿熊本ランベックス代表理事、15一般社団法人全国木造住宅機械プレカット協会会長。16熊本県中小企業団体中央会理事
高付加価値商品群を充実、住環境をトータルに提案
 一昨年の売上高100億円突破に続き、昨年決算でも105億円台をマーク、地場企業でも数少ない百億円企業に名実共に名を連ねた原田木材。「昨年は取引先大手賃貸住宅メーカーの不祥事で受注が激減したが、新設した兵庫営業所が健闘し前年並みの業績をキープできた」。増税の反動、復興特需の終息や働き方改革、景気後退を想定し、経営陣の若返りや設備投資・経費削減
等キャッシュアウトを抑え体力強化に努め、新商品投入で差別化を進めたことが結果に繋がった。今期は、景気後退に加え新型コロナウイルス問題による物流の混乱も加わりより一層の警戒感が必要だ。一方、県外展開を積極的に行う予定で、2月には鹿児島営業所を開設。営業エリアを拡大することで、熊本工場のマザー工場化を進める。 混乱を予想する市場の中でも「住宅のことなら原田木材に任せれば安心」と住宅メーカーに言って頂けるように住環境をトータルで提案できる会社を目指し新商品の開発・導入に注力する。減振装置UFO-Eに続き、一昨年からはドイツの木質系断熱材の輸入販売を開始。断熱・遮音・耐火等の性能に優れ、省エネ基準よりはるかに高い効果を発揮するという。昨年は、潟Gコファクトリーの開発商品である輻射式冷暖房装置「エコウィンハイブリッド、エコウィンAIR」の全国代理店として販売を開始。現在、関東の某私立高校で、教室内のCO2濃度のモニター後、エコウィンAIR導入の予定だ。
さらに海外企業と新商品のOEM契約の予定もあり、付加価値の高い商品ラインナップを拡充させ顧客への提案を更に充実させる。
〒861-8012 熊本市東区平山町2985-1 TEL 096(380)7531 http://www.haradamokuzai.co.jp
創業/1937(昭和12)年 設立/1961(昭和36)年2月 資本金/8000万円 事業内容/住宅用木材・建材、住宅用プレカット材の加工・販売売上高/105億2,000万円(2019年6月期) 従業員数/200人(関連会社含む) 出先/福岡事業部、東京事業部、兵庫営業所 鹿児島営業所
※この記事内容はくまもと経済3月号(2020年2月29日発行分)の掲載内容です。