学校法人 御船学園 平成音楽大学  
 出田 敬三  （いでた　けいぞう）

プロフィール

作曲家、指揮者、1955(昭和30)年7月生まれの64歳、ウィーン国立音楽大学作曲科卒業、ウィーン市立音
楽院指揮科修了、米国・カーネギーホールはじめ、ヨーロッパ・アジア等、国内外で活躍。「笹川賞」、米国モン
タナ州ボーズマン市「名誉市民章」、「くまもと県民文化賞・特別賞」、「熊本県文化懇話会賞」等を受賞。作曲
作品はオペラ「細川ガラシア」、NHK「みんなのうた」「おもいで宝箱」などジャンルは幅広い、東京シティ・フ
ィルハーモニック管弦楽団や九州交響楽団などを指揮、2013年ウィーン楽友協会大ホールで「ファゴット
協奏曲」初演、17年交響詩曲「伊東マンショ」を作曲、ローマで世界初演、楽譜はカワイ出版より全国発売

九州唯一の音楽大学として半世紀、新キャンパスから「クマモト ワールド」を発信

地域に根差した「九州唯一の音楽大
学」として、少数精鋭の個性豊かな人
材育成に取り組む平成音楽大学は２
０２２年には、創立
50
周年を迎える。
昨年８月にはキャンパスの復旧工事
が完了。管理棟や図書館が入る「新本
館」とオペラ・オーケストラなどの演
習ができる「トータルミュージックス
タジオ」を新築したほか、旧本館は４
００人収容の音楽ホールにリニューア
ル。また本館玄関の外屋根はグラン
ドピアノをかたどって張り出し、出田
学長がデザインしたヨーロピアンス
タイルの中庭では五線譜・
12
音階を
表現するなど、「音楽の殿堂」として
よみがえった。キャンパスに大きな被
害をもたらした熊本地震は、逆境を
乗り越え人間力を磨く場として同大
学の教育の幅を広げたのみならず、
寄せられた多くの支援や激励は「熊
本の歴史や自然といった特有の資産
を発掘し、音楽のチカラにのせて発
信する」という出田学長の使命感への
期待の大きさを物語るものとなった。
昨年９月に初演したミュージカル「砂
浜のエレジー〜肥後の石工恋歌〜」や
毎年恒例の「華麗なる音楽の祭典」な
どに復興支援への感謝の思いを込め
た出田学長。６月には中国ハルビン大
学と姉妹校提携を結んだ。「クマモト
ワールド」の発信拠点となる新キャン
パスでは「音楽を通じての社会貢献、
地域に根差した国際交流」への足どり
がさらに力強さを増している。