TAKASUGI��  
 平島　孝典  （ひらしま　たかのり）

プロフィール

福岡県久留米市出身。1950（昭和25）年1月23日生まれ、70歳。79年ＴＡＫＡＳＵＧＩの前身である高杉開発久留米支店入社。82年佐賀営業所長、89年常務取締役熊本支店長。1998年、同支店の分離独立で熊本タカスギ設立に合わせ社長就任。趣味はゴルフ、読書

流通団地に新本社完成、熊本・福岡でさらなるシェア拡大へ

　熊本から福岡への進出で営業エリアを拡大し、この10年強で売上は倍増、地場大手の住宅メーカーに成長した同社。今年は中期経営計画の最終年度で年商80億円を目指す。
　同社は昨年６月、熊本市流通情報会館の東側に本社を移転。以前の約５倍の広さを確保した３階建ての新本社には、県内最大級の住宅ショールームやワンフロアの本社事務所、大中小の会議室などを設けた。平島社長は「人口減や消費増税、震災特需の一服感など、県内の住宅業界を取り巻く環境が一段と厳しくなる中、新本社をさらなる事業拡大への布石として、顧客や社員満足度の向上につなげたい」と戦略を語る。一方、営業的には熊本地震後に県民の生活再建に向けた住まい確保の観点から「地震に強い」をコンセプトにしたカナディアン輸入住宅の販売を開始。「セルコホーム熊本中央」の名称で同社の主力商品の一つとして販売を強化しているほか、今春には熊本で同社４番目となる新ブランドを発表する予定だ。
　平島社長は「今年は年４回の新商品開発とウェブ戦略を組み合わせ、福岡での市場を本格的に開拓していく起点の年になる。慢性的な職人不足が続く中、生産性向上も重要な経営課題で、外国人労働者の確保や社員大工の育成に注力し、会社を持続的に成長させていくためのビジョンを確実に描いていきたい」と結んだ。