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潟Uッパージャパン  
 藤本 一博  (ふじもと かずひろ)

  社長
プロフィール
1960年7月10日生まれの59歳。熊本市出身。鎮西高校-明治大学卒。警察官として熊本県警で8年間勤務し、92年熊本市南区御幸笛田町で花の輸入卸を個人創業。96年に法人化し2000年現在地へ本社を移転。趣味はオートバイと柔道。社名の「ザッパー」とはKAWASAKIの名車「Z650」の愛称で「駆け抜ける疾風」という意味を持つ。社名に取り入れたのは「夢を追い続ける存在でありたかったから」(本人談)
‐造花から生花へ‐環境保全と社会貢献に向けた挑戦
 世界10カ国以上から花を仕入れ、全国75の花卸売市場に販売する潟Uッパージャパン。創業27年を迎え、切り花の輸入卸会社として九州トップ、全国的にも有数の企業規模になった。
 日本の切り花業界は4千億円のマーケットがあるとされているが、人口減や最大の販売先である冠婚葬祭業界の縮小といった流れを受け、市場規模は縮小傾向で、藤本社長は「トータル品質ナンバーワンを掲げ、新たな商品開発で常に市場を開拓していくことが急務だ」と営業戦略を語る。一方、近年の大量生産・消費の時代を背景にプラスチックごみによる環境汚染が問題となっている中、「プラ製品を別の素材に置き換える動きが社会で広がっており、花を扱う企業の社会的責任として造花から生花への転換を呼びかけていきたい。具体的にはイメージアップを目的に航空会社やホテル、結婚式場、学校などを対象に提案していく方針。生花の導入事例が増えていけば、環境保全のみならず、高齢化で加速度的に減退する国内花農家の生産量拡大の手助けにもなる」と話す。 
 「花を通して潤いのある生活環境をお届けする」。これは創業以来培ってきた同社の企業理念だ。藤本社長は「切り花を1本でも多く流通させることが会社の使命。当社の環境保全活動で国内花業界に新たな市場が生まれ、業界全体が活性化していけば」と結んだ。

〒860-0051 熊本市西区二本木5-3-6 TEL096(211)1780 FAX096(211)1785  http://www.zapper.co.jp/

創業/1992年 設立/1996年 資本金/900万円 事業内容/切り花輸入卸 売上高/28億円(2019年12月期) 社員数/31人(パート含む)
出先/仲卸店・フラワープロデュース凛花出仲間店(熊本市南区出仲間9-7-21)、福岡営業所(福岡市博多区月隈2-10-5) 関連会社/潟Uッパージャパンベーシス(不動産管理業)、ユニフォーム事業部U-kari(熊本市東区健軍4-14-1 和光ビル1F)

※この記事内容はくまもと経済3月号(2020年2月29日発行分)の掲載内容です。