��ハウディ  
 富永　哲生  （とみなが　てつお）

プロフィール

熊本市出身。1967（昭和42）年1月19日生まれの53歳。済々黌高校‐早稲田大学政治経済学部卒。伊藤忠商事�葛ﾎ務を経て、2001年ハウディに入社し管理部長就任。05年常務、08年専務、2011年7月から現職

設立60周年、事業は次なるステージに

　戦後間もない日本復興期に学校給食材料の専門卸商社として創業したハウディは、今年で設立60周年を迎える。その間、九州有数の業務用食品卸会社に成長し「信用」「努力」「感謝」という創業の精神をベースに据えつつ、昨年７月に策定した３カ年の中期経営方針における「顧客満足」「付加価値経営」「期待を超えた感動の創造」の成長ビジョンは、会社躍進の原動力になっている。
　一方、同社は一昨年にハウディホールディングス�鰍�設立し、事業承継を進める中で毎年25人前後の新入社員を迎え、組織の若返りを着々と図っている。富永社長は「人口減や消費増税で食品業界は厳しい環境だが、昨年は当社単体で年商が２００億円を突破した。今後は急速に市場が拡大している福岡でのシェア向上、また医療・介護施設向けにＰＢ含めた商品開発を強化し、来たる超高齢化社会に対応していきたい」と成長戦略を語る。同社の商品は毎年恒例の夏・秋の商品展示商談会でスパーや学校・病院、外食関係者らに提供しているほか、東京・大阪で開催される大型の食品展示会には複数の社員を派遣し、ノウハウの蓄積を通じ顧客の新規開拓につなげているという。
　富永社長は「60年を機に事業は次なるステージに入る。全社一丸で１００年企業を目指し、ハウディイズムを確実に会社全体へ浸透させていきたい」と結んだ。